6月23日20時32分。
大きな産声をあげて無事に出産。
分娩室前で1時間くらい、そわそわと立ったり、座ったり。
教科書に載っていそうなほどの「出産前の夫のソワソワ感」を体感しました。

2800グラム。49センチの男の子です。
名前は「絵空」くん。そのまま読んで「えそら」です。

僕の名前が「早星」と書いて「すばる」と読むんです。
恐らく初対面の人でこれを読める人は皆無なのですが、
一度、名前を覚えてもらうと二度と忘れない名前。
仕事でもクライアントから「松倉さん」ではなく「スバルさん」いますか、
というくらい皆名前で覚えてもらってます。

我が子の名前を付けるのは難しいんだろう、なんて嫁が妊娠した当時は、
思っていたりしたのですが、気がつけば通称「エソ」としてお腹に話しかけていたものです。
名前の由来は、どこへいっても聞かれるもので
絵空の名前はまさしく「絵空事」から拝借しました。

絵空事という意味は一般的にはとてもネガティブな意味合いです。
大げさで現実にはあり得ないこと。誇張した表現。
なんて辞書では出てきます。

ただ僕の短い人生の中で僕が思い描く、それこそ絵空事な発言を
誰も笑わずに面白そうだね!と言ってくれたり、一緒にそれを作ってくれたり、
絵空事のようなことが実現したり、、、

僕の中で絵空事と解釈される領域の出来事は、
近しい言葉で言えば「夢」とか「目標」とか、「おもしろそう」なんてことで
それは僕一人の力では現実にはあり得ないことだった物事が
色々な仲間の力で実現できたこと、それで色々な人と出会えたこと。
僕の人生の財産である仲間たちが誰一人僕の絵空事を「絵空事だね」とはいわず
「それワクワクするね」と信じてくれたこと。

26年の短い人生で僕が純度100%で息子に伝えれることが
まさしく「絵空事=実現できる自分の夢」という解釈だったのです。

ライト兄弟の空を飛びたいという目論みも
世界中の人から見たら「絵空事」だったのかもしれません。
ただライト兄弟の中ではそうではなかった。それは実現できる世界と確信していた。
それは自分を信じるということでもあります。

小さな夢でも大きな夢でも
自分が信じたものごとをしっかりと大事にできる子になってほしいな、
という思いもこめて「絵空」と名付けました。

今日まで出産育児休暇です。
これから絵空と嫁に会いにいって
明日から今まで以上に頑張ろうと思います。
僕もまだ夢の途中。いつか絵空が夢を語りだした時には
ワクワクすんなーと一緒に笑いたいものです。