こと、DIYなどとぬかしまして、なんでも自分で作っちゃえよってなもんで、
手芸に手を出してみました。
「もの縫うひとびと」ということです。

京阪電車にゆられて、北浜の駅を地上に出ると
都市の川の風景は冬の季節をまとって、凍てつきながらもキラキラです。
ライオン橋をひとつ渡り、中之島線なにわ橋駅に降下。
そこに現れるのが、現代の文化的実験室「アートエリアB1」。
ここでは現代美術の展示やら、金粉ショーやら、鉄道映画の上映やら、
手塚治虫がうんぬんかんぬんと、いい大人がこぞって文化発信の実験/実践を
きゃっきゃとやっておるのです。

そのアートエリアB1で、「ラボカフェ」と称し、哲学・鉄道・マンガ・
おむつ・身体などなど、テーマごとの座談を平日の夜な夜な、
またまたいい大人が集まってひざを付き合わせておるのです。
こんな集まりが発展的なものになるのか否かは置いておいて、
独特の、特殊な、気味の悪い、いやはや愉しい社交場になっているのは
間違いの無い話で、
時間になると、どこからともなく地下へと面々が集まって来るのです。
そんでもって今日は「オルタナティブ・カフェ」。
「実践型;オルタナミーティング」と名乗り、大人達が手芸をしてみました。
いわゆるひとつの手芸サークルという事であります。

すでに出来上がってしまったシステムやら制度やら、
それを疑いも無く享受する暮らしの中で、頭も身体も
主体的に創造することを忘れてるやん、
ということを取り戻す、思い出す、そのための手芸であり、
縫い物という行為であり、試みです。
とはとはいえ、目の前に積まれた布切れを何かの形を想像し、
針に糸を通して、工夫とアイデアをもって、チクチクと縫っていく行為は、
世界のことも、私のことも一旦忘れて、ただ没頭できるのです。
そんでもって、慣れない行為にぎこちなかった指先の動きも
やがて意味を持ち始めたりして、逆に世界と私を結んでゆくのです。

そして、2時間かけて出来上がった袋。B1のデジカメ入れになりました。

アートエリアB1のサイト
http://artarea-b1.jp/

アメリカのもの縫うひとびとのドキュメントムービー(English)
http://www.handmadenationmovie.com/

「HANDMADE nation」を紹介している日本のブログ
http://blog.lilmag.org/?eid=647024
LilmagはZINEとかを扱っているオンラインショップ

日本のもの縫うひとびと。ソーイング・カフェとやらをやっているコレクティブ。
http://makeyourcloth.blogspot.com/