1月16日、RADという建築ユニットがやっているギャラリーで行われた
” 暴走実験室 Runaway Laboratory”に行って来ました。
このプロジェクトは増本泰斗という東京やヨーロッパで活動するアーティストの
展覧会および実験的な試みでした。
展示してある映像作品はまだ見てませんが、
この日行われた彼らのパフォーマンスを体験しました。

パフォーマンスは、空間に透明テープが貼り廻らされている中を、
マイクに繋がれた拡声器を使ってあいさつを行う増本が
パフォーマンスの主旨を説明し、やがてそれが演説的なものへと変化し、
拡声された声は、エフェクト処理されながら空間を埋め尽くしていきます。
彼らの伝えていることは、体験を伴わないと伝わりにくいことですが、
それは言葉にして始めて力を持つものです。
「いいたいことがある」、それはチョモランマの頂を
自分の感性を使って登っていく彼らの主張で、方法で、
わずかにゆれながらも確かな響きを持って聴衆に届いてきます。
彼らは世界の何処にでも現れます。現地のコミュニティと触れ合い、
その主張は鋭く、そして自由を持つ、
そんな気がするのです。

増本泰斗
http://www.yasutomasumoto.com/
RAD
http://radlab.info/

一日のうちに表現というカテゴリー(そんなのあるのかな?)の中の
異なった二つの事例を見て、確かな尊敬と、不確かな迷いを感じて、
止まる思考と、吐き出る言葉で二日酔いのようでした。
京都が、こんな小さな出来事が同時にたくさん起こる街になれば楽しいなと、
漠然と思います。