8月21日、「淀スタジオ」にてトークイベントが開催されました。

この日のテーマは「アーティストが制作の現場に求めるものとは?」。

パネリストは写真左から名和晃平さん(SANDWICH)、児玉真人さん(G Art Studio+ULTRA FACTORY)、北條裕人さん(淀)、

「淀スタジオ」のメンバーでもありこの日は司会を務めていた矢津吉隆さんと、田中信吾さん(studio90)、田中英行さん(Antenna)。

30分遅れで始まったトークイベントには座りきれないほどの人が押し掛けました。淀で行われた京都藝術のオープニングイベント同様、「torch」によるケータリングも盛況な様子。

今回のトークイベントに参加した6人は、それぞれが他人と空間を共有しながら制作をされています。

最近の京都ではこの「共同アトリエ」「共同スタジオ」が増加の傾向にあり、その現状と今後の展開などについて、自らの状況を踏まえながら話は進んで行きました。後半はお互いの制作の内容にも話が及び、およそ2時間半におよぶトークは順調に幕を閉じました。

 

みなさんのお話の中で特に興味深かったのは、このような共同アトリエというプロジェクトが単に同時代の作家を結びつけるだけのもので終始するのではなく、世代間を越えてあり続けることで意味が生まれてくる、という所でした。今回の京都藝術ように手を伸ばせばつないでいける横の連携、それに加えて今の時代のアクションをどうやって次の世代に残していけるか、そのアクションがおこる意義とは。など、改めて考える機会になりました。

 

8月29日(土)に元立誠小学校で開かれるトークイベントでは、今回のパネリストの名和晃平さんに加え他多数の京都を代表するアーティストやギャラリストも参加するとのこと。

今の京都で一体何が起こっているのか、世界における日本・京都とは、そこで制作するということはどういう意味合いをもつのか。各々が出来ることを自身で考え、模索し発信していかなければならない今日、それらを自らに改めて問い直すきっかけになるのでは。(詳細はこちらをご覧下さい→☆)

また、淀ではオープンスタジオも開催中!!

本日司会の矢津さんに加え、パネリストの北条さんの作品もご覧いただけます。

運がよければ作家さんと直接お話もできるかも!

こちらにも是非足を運んでみてください。

 

京都市立芸術大学3回生

森川阿沙子