初めまして。お初にお目にかかります。
エディトリアル専攻1回生の つじしょうこ と申します。

さてさて何を書きましょう。

では、たいして面白くないかも知れませんが
私の帰り道の話を少し。

今日、わたしは土曜日にも関わらず学校に行ってまいりました。
……課題、終わりません。

土曜日の市バス。
これはすごいです。満員も満員、超満員。
満員なことをいいことに車内でいちゃつくカップル。
明らかにいらだっている運転手。
まるで、車内BGMかと思うぐらいの大音量で安室奈美恵を聞いている誰か。
四条あたりから乗車し、無理矢理わたしの隣にあった20センチ程の隙間に入り込んできたアジア系外国人の女性。
などなど、たくさんの個性的な人たちで大にぎわい。

そして、そんなお祭り騒ぎのバスの終点、京都駅に着くと
そこにはケータイのカメラを構えたたくさんの人人人。

みんな何を撮っているのだろ?

振り返るとそこには青白く光る京都タワーが。
いつも京都タワーってこんな色だったかしら?

今日の京都タワーは青色。
ブルーハワイでもないし、スカイブルーでもないし、単なる水色でもないし…

……フランケンシュタイン色!!
そう、今日の京都タワーはステキなフランケン色だったのです。
(まあ、フランケンシュタインは怪物の名前ではないですが、そのことにはここでは触れないように…)

そんなフランケンタワーを横目に、わたしは草津へと帰る電車に乗車。

窓の外は真っ暗闇。
外を見ようと頑張っても、見えるのは見飽きた自分の顔ばかり。
夜の電車は鏡ばり。

うとうとしていると、もう草津。
たまに草津も京都なのではないかという錯覚に陥ることがあります。

そして、草津駅に着くと何やら人だかりを発見。
その中心にいたのはアコギをもった女の人。
名前は……忘れました。が、『はるな愛』のような名前だったと思います。

人生初のストリートライブ。
結構感動するものですね。

東京から来たと言っていた、その女の人の歌声はとても爽やかで
マイクなしだったのにも関わらず11月の寒空に響き渡っていました。

人だかりの中にはおばさんも小学生も高校生も大学生の姿もあって
さすが草津。町内文化祭のような雰囲気。

さて、帰ろう。

しかし、ただ今の所持金170円。
これじゃあバスにも乗れやしない。

家に電話する、わたし。

「すみません。むかえに来て下さい」

家からのおむかえを待つ間も頭の中には
さっき聞いたばかりの爽やかな音楽が流れていました。

感動したときって
その『感動』を
独り占めしたい派とみんなで共有したい派の人にわかれると思うんですけど、
みなさんどっち派ですか?

ちなみに、わたしは後者の方でして。

つまりはこの感動を誰かに伝えたい!!
…けど、周りには誰もおらず…
さびしいな…

と、思ってふと足下を見るとそこにはべビーゴキさんの姿が。
なるほど。キミが感動を共有してくれるのか。
しかし!そこはゴキブリと人間。所詮わかり合えることもないだろうと思い、無視をすることに。

5分ぐらいたった頃。
もう一度足下を見ると…
え!?べビーゴキの姿が見当たらない!?

もしや!?くっついてる!?わたしに!?

いや、それはないか…
でも、もしかしたら…!!!!!!!!

などと一人でじたばたして、サラリーマンのおじさまに怪しげな目で見られていた、11月15日のわたしの帰り道ストーリー。

まさに
行きはよいよい、帰りはこわい
でした。