久々のポスト。。。多忙を極め続けています。松倉です。
7月は合計で3本の納品があり、今月頭に1本。
明日(というか今日1本)明後日(というか明日)も1本。
3連休とか何?何様?みたいな雰囲気です。

そんな中、今月納品の仕事はすべて僕のプランがかんでいるので
心血注いじゃいますよよね。自分のアイデアは我が子のようなもんですから。
明日は子供連れの家族のため、明後日は健康改善をポジティブにとらえてもらうため。
どちらもベクトルは大きく異なりますが、意味あるお仕事です。

広告という仕事において

クライアントがいて
広告代理店がいて
そして、作り手である僕らがいます。

この3社があるゴールに向かって走り抜ける、なんとなくそんなイメージです。
クライアントの伝えたいことを伝える。それが僕らの仕事です。

最近、「伝える」広告ではなく、「伝わる」広告。
そういったものを目指さなければいけない、と思っています。

「伝える」のは、なんとなく一方的な印象です。
言いたいことだけまとめ。詳しくはWEBで!とかもその一種ですよね。
結局、誰も一方的なものは見てくれませんし、
最終的には数秒で離脱してしまいます。
「伝える」の方法を誤ると真逆の「伝わらない」という結果を招いてしまいます。

広告はどうあるべきか。僕は「伝わる」広告というものがベストだと思っています。
というか、それが本来の広告のあり方だと信じています。
最近のWEBの事例でいうと「2010年度 読売新聞 新卒採用サイト」なんか
素晴らしい伝え方を成し遂げています。これが「伝える」のではなく「伝わる」ということだと思います。

→サイトはコチラから

WEB広告において最新のテクノロジーなどがもてはやされますが、
それ以前の伝えるべきメッセージ。ユーザーのリテラシー。
そういった大事なものごとが見過ごされがちです。
アイデアを考えていても技術に走ってしまうことも多々あります。
(テクノロジーを駆使しても、ユーザーにフレンドリーであれば問題なし)

そんな中、このプロモーションは
テキストと写真、そして音楽と簡単なインタラクションのみで
学生に訴えかけました。報道の仕事はどういったものかを。

たった一つの長いコピーに世界のすべてを凝縮させる。
そして、最後に刺さるようなコピー。

「昨日、いのちが頑張っていました。」

もちろん「伝える」という姿勢はあります。
ただそれ以上にこのサイトを見る学生の気持ちをしっかりと考えた
心の導線設計。26歳になった私でも正直、読売新聞いきたいと思いましたもん。

世の広告すべてを否定しているのではなく
私の手がける広告は「伝わる」広告でありたい。
受け手の日常にそっと溶け込んでいくようなコミュニケーションがしたい。
その一点に尽きるのです。

このサイトを見た人が何を日常に持ち帰ってくれるのか、
そんな見えない受け手の日常を想像して、ストーリー・流れを作る。
これもプランナーの大事な仕事のひとつです。

さぁ、4時ですね。公開まで後6時間。何しようかな。