結構な割合でお店に入りにくいとか言われるので、入口に看板を作る事にしました。

今まで、仕事としてショップだったりの看板を製作した事は沢山ありましたが、
自分のお店のための看板を作るとなると結構悩んでしまいます。

せっかく自分のお店の看板を作るんだから、普段出来ない(やらない)、実験的な
変な(笑)ものにしたいけど、やはり好きなデザインの方向性というのはあるわけで。

いや、むしろ自分のお店だからこそ、ここは高純度に、より極端なかたちで自分の
やりたいカンジに出来る絶好なチャンス。

散々悩んだ結果、フォルムとしてはホントにどこにでもあるようなシンプルすぎる
普通のA型の置式看板がいいなと考えました。

でも、それだけだと面白くないので自分で作る事にしました。
はっきり言って、自分で作るのは苦手なのですが、
確かに普段絶対にしない(やってはいけない)事なので、クォリティの低さ、チープさ
も含めて「なんだ、これは?」 と思って貰えるような看板にしようと思いました。

定休日、早速材料を買って来て、製作開始です。

極力コストを抑えるというのも大事なポイントなので、安価な白木材とトタン板のみ
で構成し、文字はカッティング文字を自分で作って貼る事にしました。

出だしの5分くらいはなかなか順調でしたが、同じ部材を何個も作るのに苦戦し、一気に
モチベーションは急降下。

何とか看板のフレームが見えてきました。この時点で、部材同士に隙間が空き、全体も
すでにかなり歪んでますが、必死に見て見ぬフリをして、先を急ぎます。

これにトタンを貼って、その上にカッティングをチマチマ貼っていきます。
で、何とか完成です!

うーん、いいんだけど・・・何か、どっかが惜しい感じの仕上がり・・・。
イメージにスキルが追いついてないと、こうなります的な・・・。

やはり、たまに実際こういう事をすると、いつもうちの家具や雑貨を製作してもらってる
職人さんたちの凄さというか、プロが持つクォリティの存在を改めて感じる事が出来ます。

この看板を見るたびに、常に自らのポジショニングと役割を確認(戒め)させられます。笑

当店を訪れるデザイナーや、職人さんたちから、

「・・・何、あの看板?」

と半笑いで聞かれるたびに、プライドが少し傷つきながらも、何か嬉しい。笑

すでに第二弾を計画中です。ふふふ。