例えば、Aという飲食店の紙媒体のツールを制作する事になるとする。

そこで何も考えずにいきなり制作しだす。

これはもう確実にアウトです。
極端な話、学生や趣味でしている人に無料で作ってもらえばいいです。
「デザイン」ではないです。

「デザイン」するということは

Aという飲食店の周りに競合店はあるのか?
今までの制作されてきたツールを見て方向性の確認と
今までのユーザーに届いているイメージの確認。
飲食店の客層(ターゲット)を確認。
そしてもちろんクライアントの意向を聞く。
などなど。。。
きりがないくらいのプロセスを踏む。

そして大事なのがクライアントの希望のツールが本当に必要か熟考する。
もちろんツールはいらないと提案しても構わない。
他のツールに変化してもいいと思います。
それがクライアントのためならば。

そこまでの「プロセス」を経て、次はやっと制作です。

と、ここまで読むとデザイナーの仕事は地味だと感じるかもしれません。
まあはっきりいって地味です。
しんどいです。(笑)

クライアントは自分の店なので一番店の事に対して色々な事を知っている。
(当たり前ですが)
対するデザイナーは短期間なり決まった時間の中でクライアントの事を知り、
常連さんより店の事を理解しなくてはいけない。
そしてその中で「デザイン」をする。

地味でしんどいのは当たり前。

でもこの「プロセス」の部分で「デザイン」の善し悪しは
大きく変化すると私は思っている。

逆にいうとこの地味な「プロセス」の部分をしていない
デザイナーはデザイナーではないと思います。