私たちが、日常の中でアートに触れる時とはどういう時でしょうか。それは週末に行った美術館で見る絵画や、コンサートホールで聴くオーケストラのような少し特別な時間でしょうか。ギャラリーで、お気に入りの作家の作品を購入する日常を持つ人は、そんなに多くいません。そう考えるとアートは日常の中には存在しない様にも思えて来ます。でも、ほんとにそうでしょうか。思いや考え、記憶や感覚を形あるものや、体験出来るものへと創造しているアートや音楽の作家たちは、日常の中で作品を生み出しています。日常の中で生まれているからこそ、多くの人に感動やイメージを与えるものになっているのだと思います。

e・感性価値研究所がおこなっているヒアリングシリーズ「Hear11」でお話を聞かせてもらった中本さんが運営しているサイト「&ART」では、「アーティスト紹介」というページがあります。その中で作家の作品制作に対する姿勢や、思いを知る事ができるインタビューが掲載されています。作家の思いや日常を切り取り、アートをより身近に感じることができるテキストです。これから、&ARTの中でアーティスト紹介に注目していこうと思います。

&ART アーティスト紹介2010.6.14 update

原摩利彦(音楽家)http://www.andart.jp/artist/hara_marihiko/

静寂の中の強さをテーマに、音作品に取りかかる。2005年より海外のフェスティバルなどで作品が上演され、これまでに複数のアルバムを海外のレーベルより発表。2009年春には、ヨーロッパツアーを行う。舞台作品などにも音楽を提供し、2008年からはパフォーミング・アートユニット「dots」の音楽を担当。作曲家/小説家Tomas Phillips(LINE)やフランスの朗読家Frédérique Bruyas、ノイズアーティスト古舘徹夫との共作にとりかかる。またボーカルの柳本奈都子とユニット「rimacona」を組み、2004年より活動。三条ラジオカフェFM79.7にて番組「wave factory」のパーソナリティを務めている。(毎月第4金曜日23:00-23:45)

rimacona- labウェブサイト

http://www.rimacona-lab.com/

photo by Omote nobutada