いきなりですが、ETC割引のおかげで、車で旅行というのがすごく身近になったのを実感しています。
気付いたら「あれっ 毎週末サービスエリアにいないか?」状態

その旅行の始まりもこんな感じだった

友:「今度、知り合いのアー ティストの出版イベントがあって東京行くけど行く?」
僕:「どうしようかなぁ~」
僕:「あっ 丁度、表参道のショップに しか置いていないベビーカーを見たかったし行くわ!」

それからMr.フリーマンN氏を加え、男だらけの東京旅行へ出発する事に・・・

京都を金曜日の深夜に出て、仮眠をして、夜からのイベントなのに昼から動き出すという、男3人ならではの体育会系気のみ気まま旅行なので、どこに行くかも結構思いつき。
そんな旅先での強い味方iPhoneを片手に、ショップ検索やルート検索を使って、六本木ヒルズから国立新美術館へ向かい、企画展やスーベニアフロムトーキョーを鑑賞。

徒歩で表参道までベビーカーチェックへ行くなど、今回の旅行ではiPhoneにお世話になりっぱなしで、イベント前に最後に立ち寄った、友人の工藤千愛子さんが働いているgm projects(※1)でも、お互いの近況報告をしているうちに千愛子さんとの話が“コレってヒアリング!?”ってくらい面白い事になって来たので、すぐにiPhoneで収録する事に・・・便利・・・iPhone・・・

(※1)大阪の中之島を拠点に活動しているgrafのアートや音楽を扱っていた事業部、graf media gmが2009 年6月にgm projectsとして独立し、東京での活動を始めた。

千愛子さんはgm projectsでのアートイベント、展覧会企画などを行う中で、様々なアーティストによって語られた話や自分が思った事、そして今、何が問題になっていて、これからどんな事が大切なのかなど、体験から出てくる言葉として共感するところがありました。

例えば、一昔前は情報を得るために自分で本を買って調べたり、人に話を聞いたりして、苦労しないと情報を得られなかったけど、今は誰でもすぐ簡単に情報に辿りつけてしまう。そして辿り着いた事で満足をして、それ以上の欲望をみんな欲しなくなっているという話から、そういった状況の中でこれから大切な事は、今、生きている人と何をするかというリアリティが必要じゃないかと語ってくれました。

それは、千愛子さんが企画したマンガ家“花村えい子”さんの展覧会で、花村さんは、マンガを描く以前から竹下夢二や中原淳一の絵や川端康成の小説がとても好きで、花村さんはマンガ家になりたかったというよりも、好きな絵画と文学が一緒になった形がマンガだったから結果的にマンガ家をしているという話をされていたそうです。
千愛子さん自身、実はそれほど詳しいわけではないマンガの世界だったけれど、現代マンガの黎明期から活躍しているマンガ家さんの話にはリアリティがあり、発見があり、花村さんの人柄も含め、その場自体が大切だと感じたことから出てきた言葉でした。

また、リアリティという言葉の流れでもう一つ

仙台の北釜地区でアーティスト活動を行っている写真家の志賀理江子さんが、そこは記録写真が無い村なので、村の専属カメラマンとして行事などの写真を撮り、最後に撮った写真を写真集として公民館に一冊置くことを条件に、その村に住みながら作品制作も行っているというお話があった。
面白かったのが、北釜地区の人達は志賀さんがアーティストだという事を知らないので、写真屋さんと呼んで(親しまれて)写真を撮ってもらっているという、村の人たちとアーティストの関係と、後、アーティスト自身で自分の作品を作る場所を見つけて、地域の人たちとの関わりと生活の中でしっかりと村、人、作品制作が同体となっていること。

千愛子さん曰く、アーティストでコネクション作りとか頑張らないといけない人もいるけど、志賀さんの方法はアート業界とか関係なく、作品の為にどうあるべきかということがハッキリしているから、自分の作品作りをどう自立させるかをリアルにやっていて強い。
これからは本人が何をしたいかそういう時代になってくるんじゃないか。
雑誌やメディアが無くなってきたから、本人が何をしているかが重要になってくる。

最後に強く投げられたその言葉は、インターネットや端末の進歩によって誰もがメディアとなれる状況が近づきつつある中で、アーティストというクリエイティブを生業にする人たちと関わる事の多い千愛子さんにとって、来たる時代のビジョンであり、リアリティであることを感じる事が出来た。

多様な情報、多様な価値観の中で、振り回されることなくやりたい事を強く持って実現していく事の重要性。
iPhoneは色んな事が出来て便利だけど、やりたいことや目的が無いと只の電話になってしまう。

そんな事ではなかろうか?