ちょっと隣を見てみる
連続ポストです。そうです。今日も徹夜です。
年に一度はこういう1週間もあるもんです。
さて、今日から少しずつ僕の考える「広告」や「仕事」について語っていこうかな、と思います。本当、長文ですが勘弁してください。
まず。
僕がこのWEB業界に入って最初に教え込まれたことは、
きれいなサイトをデザインするのではなく、
僕らは”コミュニケーション”をデザインする。
ということでした。
なんだか当たり前のように聞こえるかもしれませんが、
クライアントとお客さんをつなぐ「広告」でコミュニケーションする。
これは意外と本当に難しいです。
お客さんは企業が提言するメッセージの裏側に「営利」を感じずにはいられないですし、そもそも企業は利益追従の集合体なので、何も間違ってはいないのですが
ブランディングという観点では、ここはどうしても伝え方を工夫する必要があります。
WEBにとらわれず「広告」という広い概念をフカンすると
「広告」は、その企業の顔であり、声です。
たった1行のコピーでお客さんと繋がることもできますし、
WEBを駆使したテクニカルな内容で長期的に関係を気付くこともできます。
企業にとって、どのような「広告=コミュニケーション」がベストなのか。
ディレクターやプランナーは、それを日々悶々と考え続けています。
企業が伝えたいメッセージをどのような「広告=言葉」で伝えてあげるか、
たとえて言うならば、友達の誕生日会だったり、恋人とのクリスマスを
あれやこれやと演出することと同じで
・年をひとつ重ねたことをどうやって祝ったら、この気持ちは伝わるか。
・どんなクリスマスをすごせば恋人が喜んでくれるか。
日常的な行為に置き換えるとこれらにとても近しい作業が「広告」だと僕は思っています。
今日のテーマは「ちょっと隣を見てみる」という僕の些細なノウハウですが。
WEB屋だけではなく、あらゆるお仕事でも少しはためになるかもしれません。
WEBを生業としているとついつい広告の中でもWEBプロモーションに注目してしまいます。
できることなら少し隣を見てみましょう。
例えばポスター広告やら、TVCM。店頭POPとかとか。
自分の仕事”以外”のクリエイティブに触れることは
逆にWEBの”当たり前”を壊すブレークスルーになりえます。
すし屋さんがケーキ屋さんに学ぶ、とか、その逆もしかりです。
近しい業種の当たり前が自分の業種では当たり前ではないことが多いです。
僕のちょっととなりは「屋外広告」などの現場ありきの広告が多いです。
今日は僕のアンテナにひっかかった「広告」をひとつ。
これはWWFの募金キャンペーンなんですが、
小額の金額が指定されたサークルにペタペタとコインを貼っていきます。
しばらくすると・・・コインで動物たちのシルエットが浮かび上がる。
とてもシンプル。かつ、ただ募金するという行為に
みんなで一枚の絵を作り上げる、という別のゴールが生まれています。
赤い羽根募金だとお金を入れて羽を胸につけて満足。
という完全に個人レベルでの完結ですが、このプロモーションですと
参加した人すべての満足まで還元できています。
さらに「これは何?」というアテンションが活きており
街中でちらりとみると、どうでしょう、あなたなら少しは気になりませんか?
「募金」という当たり前の行為に退屈しのぎの穴埋め「遊び」を加えるだけで
このようなクリエイティブ・ジャンプが可能になっているんですね。
こうやってあらゆる広告を紐解いていくと
そのロジックは意外とシンプルでピュアなものが多いです。
ちらっと隣を見てみると非WEBプロモーションでも
WEBが忘れてしまったことや、今まで意外とWEBにはなかったこと
なんかがたくさん落ちています。
少し目線を替えるだけであらゆることが今の仕事にいかせる。
ちょっとしたノウハウですが、行き詰まりを感じている方にはオススメですよ。
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