今日、打ち合わせから帰ってきて、事務所の本棚から取り出した1冊。

それは私がデザインの専門学校を卒業したての「ペーペー」の時に
ある大御所デザイナーから頂いた、ご自身の本。


初めてのデザイン事務所の面接。
目の前には、色々な本で見たとこのある、その大御所デザイナー。

その当時「ペーペー」の癖に、運良く様々な仕事をしていました。
今考えると自分の力量とはかけ離れすぎの。。。

その話はさておき、まあ今、思い出しても緊張するぐらいの緊張でした。
軽く震えていたかもしれません。笑
でも様々な仕事をしていたので内定をもらう自信がありました。

その方は私の作品集を見て、色々なアドバイスをくれました。
そして私がデザインの中で「ココ、サボったな〜」というところを
ズバズバ指摘してくれました。まあボコボコにして頂きました。

その方は面接の最後に「ある二つの言葉」をかけてくれました。


・グラフィックデザインはタイポ(タイポグラフィ)でほとんどが決まるということ!

・作ったものが白黒でキレイに見れないとカラーになっても絶対に良くならない!

ということ。


本当にこの時、聞いた話は今でも僕のデザインの根底にあります。
Refsignのサイトのデザインにも色濃く反映されていると思います。

つい先日、その方と仕事でご一緒する機会があり、この話をしようと思ったのですが
直前でやめました。

理由は「そんなこと言ってない!」と言われるのが怖くて。。。
まあ確実に言ったことは覚えてないと思います。笑

しかし私はいつもその本を見ると、二つの言葉を思い出します。
これが佐野のデザインの根底にあるもの。


[補足]
その大御所デザイナーの面接は無事合格で、内定を頂きました。
しかし、平成の世の中とは思えないお給料の少なさに驚愕し就職しませんでした。笑
でも本当にいいものを頂きました。サイトも見て頂いていると思いますので
この場を借りてお礼を。