夢なのか現実なのか定かではないが、
寝ている間に友達が我が家に訪ねてきて自転車をもらっていく、という。
もう眠いし、好きにしなさい、と言い放って布団に潜り込む。朝10時。
11時に宅配便が届く。今月末に生まれる赤ちゃん用のグッズが、
小学生3人くらいは入りそうな段ボールで到着。
クロネコヤマトさんの背後に見える庭に自転車が一つない。
あぁ、あれほんまに取りにきたんか。そういえば、自転車くれ、とかいっていた。

結局、近所の敷地が工事に着工し始めた音で目を覚ます。
先週は何故か我が家の庭で畑用のミニトラクターを修理しだした大家の物音で目を覚ました。
少しは静かに眠らせてほしいものだ。

眠気眼で洗濯機をまわす。その瞬間に今日、この地区の掃除当番だったことを思いだす。
無意識のうちにアラームを止めていた。
我が家のまわりは昔ながらの自治体や掃除当番性というものが、まだいきている。

レオパレス21が、この田舎の古い家屋を解体し、
2階建てぐらいの賃貸マンションを建設し始めたのが
ちょうど先週土曜日のことだった。

この地域は、本当に静かで隣の草木がかすれる音や
はしゃいでる子供たちの声、
夜な夜な遠くでエコーする暴走族の思春期色した音ぐらいしか響かない。
週末はゆっくりと音楽をかけて猫を撫でたり本を読んだり、
仕事をしたりと静かな時間を過ごすのだが,
マンション建設でこの一体の静かな週末すら解体されつつある。
爆音で繰り返されるクラッシュ音に頭が疲れたので猫ご飯を買い出しに近くのホームセンターにでもいこうか。

あいにくの曇り空だが、
なんせのびきったこの髪を行き当たりばったりの美容院でばっさりいってもらおう。
もう夏がくる。いや、もう夏か。まるで梅雨入り前の儀式のように断髪。
北海道出身に関西の夏は、つらい。