このたび私とRADの共同企画で2つの展覧会を開催します。まず1つ目は、klaus filip、noid、tim blechmann という3人のオーストリア人音楽家による、
グラハム・ベルの「photophon」にインスパイアを得た聴覚と視覚を混在させたインスタ レーションです。

klaus filip、noid、tim blechmann「photophon / フォトフォン」
オーストリアから来た気鋭の現代音楽家3人が、
京都で本格的なインスタレーションを展開します。

日時 : 2010 年5 月26 日(水)~6 月6 日(日)16 時~23 時 ※ 月・火 : 休廊
入場料 : 300 円~500 円
会場 : LABORATORY(京都市中京区恵比須町531-13 3F)
twitter : http://twitter.com/alterLABO

今回のインスタレーションでは、グラハム・ベルが開発した”フォトフォン”の原理を使用して、
音から光への、そして光から音への直接的変換を試みます。
あなたは、あなたが聞いたものを見、見たものを聞きます。
部屋を満たす光はklaus filip、Tim BlechmannそしてNoidが制作した音を伝え、
そこを通過すると、まさにあなただけのサウンドトラックが、装着したヘッドフォンから流れ出します。リヒャルト・ワーグナーが”Gesamtkunstwerk”を夢見ていた時、
頭の中で完全に違った何かを考えていたように。

Using the principle of Graham Bell’s invention “photophone”, the installation features a direct translation from sound into light andvice versa. You see what you hear, you hear what you see. Walking through a room filled with light that carries the sounds of KlausFilip, Tim Blechmann and noid, your headphones will play your very personal soundtrack in this installation.It’s pretty likely that Richard Wagner had something entirely different in mind when he was dreaming of his “Gesamtkunstwerk”. -klaus filip, noid, tim blechmann
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技術に対する深い造詣と、作品自体の説得力を両立させるのは難しいことだ。特にコンピューター音楽という分野だと、できることの提示に終止し、それでなにをするのかに気が回らないケースが多々ある。この三人は希有な例外である。展示という形式でも、ただ自作プログラムを走らせたというだけでは終わらないはずです。(宇波拓/音楽家)
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noid : http://noid.klingt.org/
klaus filip : http://www.kunstradio.at/BIOS/filipbio.html
tim blechmann : http://tim.klingt.org/tiki/tiki-index.php

mail : [email protected]
企画 : 山崎伸吾(http://hanareproject.net/)、RAD(http://radlab.info/)
協力 : hanarerad hanare