How to make ” SONGBIRD DESIGN STORE. ”
SHOPがオープンして3週間。色々な方に来て頂いています。色々お話している中で、
「何故この場所(物件)にしたんですか?」「この建物は以前は何だったんですか?」
「家賃はいくらですか?」「築何年ですか?」・・・
という建物(物件)に関するご質問を、かなり高い確率で頂きます。
わかります。
僕自身、もともと建築学科ということもあり、かなりの物件好き(マニア)でして、
今でも定期的に(意味も無く)賃貸物件の動向をネットトレーダーばりに日々チェック
したり、町中で空き家らしい物件を見つけては瞬時に坪数を割り出し、家賃や保証金を
算出するというさわやかな趣味も持っています。
なので、今日は「SONGBIRD DESIGN STORE.」のビフォーアフター的(!)な事を書いてみます。
以前は2階を住居、3階は旅行者や学生に貸す民宿的な事をされていたようで、少し変わった構成となっていました。
当然、住んでおられたのでかなりしっかりと内装をされていて、スケルトンや居抜きの物件を中心に探していた僕にとっては、これを撤去する事がかなり厄介でした。
2階はこんな感じでした。キッチンの場所は今と一緒です。
3階。6部屋くらいに区切られていました。
エントランス。斬新な玄関でした。
借りるかどうか・・・。図面も無く内装を撤去したところで思ったような鉄骨構造かどうかわかりません。途中、何か雨漏りがヒドいのも判明したし・・・。
それでも、1階と4階のわずかに剥き出しになっている鉄骨を頼りに、天井高などは外壁の寸法から、天井の落しと床のスラブ厚を推測して予想し、一か八か借りる事を決意。
かなり心配でしたが、内装を全て剥いでみると予想通り、なかなかシブい鉄骨が姿を現しました。水廻りなどの位置はそのままです。
その間、図面やら模型やらでどんなSHOPにするか、必要な機能は何か、ユーザーの導線はどうかなど、延々とスタディを繰り返します。水廻りや、階段などの位置から自ずとフロア構成や、ゾーニングは限られてきますし、最大の床面積を確保するため仕切壁などは無しとしました。天井高も同じです。
で、最終的にこんな感じになりました。
2階
3階
エントランス
で、現在のSHOP画像はこちらからどうぞ
「この内装のデザインのこだわりは?」というご質問も頂きますが、ちょっと困ってしまいます。
デザインが必要な時というのは、状況として、何か問題を抱えていたり、困難なミッションが存在したり、色々な事柄が絡まって整理が必要な場合だったり・・・、と様々です。
今回の場合、内装に関して言えば「住む」という以前の機能(それに必要だった内装)は、必要ないので取り除き、新たに店舗としての機能を最少限加えただけで、特別な事はしてません。いや、コスト的に出来なかった事もあります。
ただ、無理なく何が出来るのか、何がしたいのか等を整理していった結果とも言えます。
そこには当然、「SONGBIRD DESIGN STORE.」としての方向性は存在するのですが、その過程の無数のジャッジが、個性とかテイストとかクォリティ、いわゆる一般的に「デザイン」と呼ばれているものに繋がるのかな、と。
こだわってると言えばこだわってるし、こうなるのが必然のような気もするし。
うん。そうそう、そんな感じです。
何かこだわってる人とかセンスいい人が、掃除とか整理するとイイ感じになりません?
ちょっと違うような気もするけど(笑)、僕がやりたいデザインって案外そういう事のような気がします。これに関しては、次の機会に。
そういえば今回、全然ビフォーアフター的じゃなかったですね。すいません。
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