少しさかのぼる。
20091128未明石川県金沢市
国道沿いに浮かぶ光の中、
ざわつきと気配、狭さと拡がり、
四角く囲まれた空間はまさに僕の宇宙となりつつある。
(※光=ネカフェ)

地球上でもっとも小さくなった身体で、セカイと世界をかろうじて繋げる。
疲労の蓄積は、キーボードに向かう指先の感触にのみ自由を与える。
目はうつろにまぶしい液晶に焦点をあわせる。
一杯のココアと、読みかけのコミックと、
上着をハンガーに、ブランケットをひざに。
そして夜は現存して行く。

たとえば、冬眠中の熊の脈拍がゆっくりと減速していくように、
眠りにつけば良かったのだ。
コンテンツの森のなか、その思いははかない。

一泊二日
わずかな休息
京都から富山へ、富山から金沢へ
この移動の目的は二つ
山川冬樹「VOICE OVER」/富山県立美術館
オラファー・エリアソン「」/金沢21世紀美術館

久しぶりに旅の多い年だった。
あとすこし。

※MKK(漫画喫茶を考える会議)のサイトアップは2010年へ持ち越ししました。