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New Intimacies / ニュー・インティマシー 親密すぎる展覧会

 

|会期:2014年7月18日(金)— 8月31日(日)
※ opening 7月18日(金)18:00〜 |時間:12:00 — 19:00(会期中無休)

 

|場所:ホテルアンテルーム京都 Gallery 9.5
京都市南区東九条明田町7番
>> http://hotel-anteroom.com/gallery/

 

 

普段、アートの世界では、作家性という「個人」を軸とした、美術館での個展、モノグラフ、批評もしくは論考が 展開されている。そこではアーティストと他者との関係性は、脚注に留まる。では、スタジオをシェアしている仲間の作品の無意識な相互影響、食事の時に会話 したあるアイディア、一緒に訪れた特別な場所での共通の体験などは、いったいどう作品に記録されているのだろう。

 

この展覧会は、アーティスト、またはアートに深く関わる者で、あえてカップルである8組を招待する。彼ら、彼 女らは、必ずしも常にコラボーレーションをする間柄ではない。そこでは批判もあるだろうし、妥協もあるかもしれない。棲み分けのようなものもあるかも知れ ない。ある時、その関係は何かしら終わりを迎える可能性もなくはない。でもそこにある「親密さ」とは何か?

 

現代の社会では、テクノロジーの進化や、インターネット、スマホの普及により、どこで今、何が起こっていて、 何が話されているのか、私達はほとんど瞬時に知る事が出来るし、遠くの知人の極めてパーソナルな出来事をあたかも身近な事のように共有できる。人と人との 関係は世界規模に拡大したけれど、やはりそこでは「親密さ」が通貨となっている。

 

感情の衝突や、日常性を通して育まれた「親密さ」、テクノロジカル・コミュニケーションを介した「親密さ」、 相手の作品を理解しようと、通常の鑑賞者以上の努力や好奇心の果ての「親密さ」。このような「親密さ」を通過してアートという価値を共有している(かに思 える)自らのパートナーにこの展覧会は焦点をあてる。そしてここでは、出来るならば、カップルとして共同の作業の中で作品を制作していただきたい。カップ ルは、小さな単位ではあるが、そこには、複雑な関係性が時間軸と感情の軸の中に存在している。その作品は、現代の超高度情報社会において、新たな「親密 さ」として通常化するだろう。

 

文字通り「親密すぎる」関係であるカップルが、展覧会を通じて新鮮な価値を提示し、パブリックな場で交差させ ることで、ひとつの可能性を開くことができるのではないだろうか。「愛」と呼んだら大げさだが、私達は「New Intimacies/ニュー・インティマシー -親密すぎる展覧会-」を通じてそれを探求する。

 

 

|couples:

荒川医 (artist) Ei Arakawa + サージ・チェレプニン (artist) Sergei Tcherepnin

井上文雄 (CAMP) Fumio Inoue + 永田絢子 (picniic) Ayako Nagata

菅かおる (artist) Kaoru Kan + 田中和人 (artist) Kazuhito Tanaka

木村友紀 (artist) Yuki Kimura + 前田岳究 (artist) Q Takeki Maeda

COBRA (artist) Cobra + 八重樫ゆい (artist) Yui Yaegashi

齋木克裕 (artist) Katsuhiro Saiki + 西脇エミ (artist) Emi Nishiwaki

ジェフリー・ローゼン (gallerist) Jeffrey Rosen + ローゼン美沙子 (gallerist) Misako Rosen

高木瑞季 (curator) Mizuki Takagi + 竹崎和征 (artist) Kazuyuki Takezaki

 

 

|関連イベント:

手をつなぐこと

「手をつなぐ」という行為を通じて、親密な関係性について考えます。

井上文雄(CAMP)+永田絢子(picniic)

 

[日時]:
7月19日(土)14:00~17:00
7月20日(日)17:00~20:00
7月21日(月・祝)14:00~17:00

[集合場所]:ホテルアンテルーム 京都 GALLERY 9.5

[定員]:各回8名(予約制)

[参加費]:無料

[ご予約・お問い合せ]:
[email protected] 件名を「手をつなぐこと」とし、本文に(お名前、参加希望日時)を明記の上、上記メールアドレスまでご予約ください。

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