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京都芸術センター×京都市立芸術大学アーティスト・イン・レジデンスプログラム2014
アラヤー・ラートチャムルーンスック アーティスト・トーク

 

|日時:2014年6月14日(土) 13:00-15:00

 

|会場:京都芸術センター フリースペース
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
>> http://www.kac.or.jp

 

|料金:無料(事前申込不要)

 

東南アジアを代表する映像作家アラヤー・ラートチャムルーンスック氏が京都で滞在制作中です!

京都芸術センターと京都市立芸術大学が連携し、5月16日から6月15日までの約1カ月間、アラヤー・ラートチャムルーンスックを招聘しています。

アラヤーは、タイの古都チェンマイを拠点とする映像・写真作家。東南アジアを代表するアーティストとして、世界各地の芸術祭や企画展に参加してきました。個人的な日常体験に動機づけられた作品は、突飛なシーンを実現しており、女性、死、個人のアイデンティティといった多様で深遠な解釈を誘います。代表作《授業》(2005)では、横たわる身元不明の遺体に対し、死について講義する様子を撮影。《ふたつの惑星》(2008)では、近所の村人たちを集めて、西欧の複製された名画を前に、戸外で自由に会話させた様子を記録しました。

今回の滞在中は主にリサーチに集中します。滞在の終盤となる6月14日に、同じくタイ出身の映画監督であるアピチャッポン・ウィーラセタクンとの対談形式で、今回のリサーチの様子をご紹介します。彼女独自のリサーチの手法や主題、過程、そして提示の仕方を共有しながら、京都を再発見してみましょう。

 

|出演:
アラヤー・ラートチャムルーンスック(映像作家)
アピチャッポン・ウィーラセタクン(映画監督)
*通訳(日本語―タイ)が付きます。

|進行:橋本梓(国立国際美術館研究員)

 

|プロフィール:

Araya Rasdjarmrearnsook

 

アラヤー・ラートチャムルーンスック (タイ・チェンマイ在住/1957年生まれ) 東南アジアを代表する映像作家。シラパコーン大学でMFA取得。現在,アーティスト活動に加え,チェンマイ大学で教鞭をとる。女性,死,個人のアイデンティティといったテーマを扱う表現を映像,写真,インスタレーション,パフォーマンス映像などのメディアで発表している。近年は,2012年サンフランシスコアジア美術館,2010年シドニー・ビエンナーレなどで作品を発表。代表作「ふたつの惑星」シリーズ(2008)では,チェンマイの自宅近くの村人達を集め,戸外で19世紀のフランス名画の複製を鑑賞し自由に会話をする様子を記録した作品を発表し,非西洋文脈における美術受容のあり方を捉える表現が高く評価を受けた。日本では,国立国際術館「風穴:もうひとつのコンセプチュアリズム,アジアから」(2011)展,横浜美術館「熱々!東南アジアの現代美術」(2013),堂島リバービエンナーレ(2013)などに出展。

 

Apichatpong Weerasethakul

 

アピチャッポン・ウィーラセタクン (映画監督・アーティスト, タイ・チェンマイ在住) 1994年に映像制作を始め、2000年に初めての長編映画を完成させる。タイの商業映画界とは一線を画し、1999年に自ら設立したKickthe Machineプロダクションを通し、実験的でインディペンデントな映画制作を続けている。2010年には、「ブンミおじさんの森」でカンヌ国際映画際にて最高賞(パルムドール)を受賞する。同時に現代美術作家としても、国際的に高い評価を獲得しており、代表作には映像を使用したインスタレーション作品の「Primitive」がある。これはドイツ・ミュンヘンのハウス・デア・クンスト(2009)、パリ市立近代美術館(2009)、ニューヨークのニュー・ミュージアム(2010)を含む多くの美術館を巡回した。2013年には、美術家チャイ・シリとのコラボレーション作品にてシャルジャビエンナーレに出展し金賞(最高賞)を受賞、またドイツ・カッセルにて開催されたドクメンタ13にも出展した。同年に、福岡アジア文化賞(文化・芸術賞)も受賞している。

 

|主催:京都芸術センター×京都市立芸術大学

|詳細:http://www.kac.or.jp/events/13322/

|助成:平成26年度文化庁文化芸術の海外発信拠点形成事業

 

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