先日NITで丹下さんのお話を伺ってきた、というのは、
佐野さん、徳田さんと素晴らしいエントリされているので、
会場の空気感はおふた方にお任せして、
僕はその日から感じている視覚への興味を少し。

NITで映像作品に触れ、お話を伺い、
ワークショップでも視覚情報から起こるイメージに対する考察をしてみたり、
その後Refsignメンバーでの食事中に視覚情報がいかにいい加減か、
みたいな話で盛り上がったり、視覚からの認識って、主観的でいい加減で、
それでもそう見えてる真実もあり、なかなか面白いなぁと。

本当か嘘か知る由もないですが、
オーストラリア先住民の人々は、初めて白人が船に乗って訪れたとき、
あまりに巨大な人工物だった船を視覚で認識できなかったそうです。

また、アフリカのとある部族の人々は虹を見て、2色に見えるそうです。

身近な話では、空に浮かぶ月も、天頂にあるときは小さく、
地平に近いときは大きく見えるのも、
人間の認識がそうさせていると聞いたことがあります。

いずれも視覚から情報を認識して何かを感じている訳で、
それって初対面の人を見て、優しそう、とか怖そう、って話も、
景色を見て心が震える感覚も、はたまた広告に心が動いた経験も、
考えてみればすごく近しいのですよね。当然ながら再確認です。

それがなんだか楽しく、なんとなく愛おしかったりして、
最近は自分の視覚から入ってくる情報に心を開き、
それに向き合うことで遊んでいます。

たとえば、このエントリは、とあるカフェで、
次の打ち合わせまで空いた時間の中で書いているのですが、
僕の斜向かいの席で今まさに行われている、
中学生ぐらいの女子2名と芸能関係者に見えるおじさんの、
聞こえそうで、聞き取れない会話をしてる様なんて、
なかなかのシチュエーションだったりする訳です。

いえ。妄想とかそういうのじゃないですよ。
視覚からの情報と、その認識に向き合っているのです!