拡張するファッション
モードでもカワイイでもない、もうひとつのファッション史
この20年間、林央子は彼女の世代のこのうえなく趣味のよい反乱者をひとつに結びつけてきた。けれども、なにより特別なのは彼女自身だ。彼女の世界の繊細で親密な文脈は、それだけでも魅力的な人々からベストな部分を引き出してきた――ミランダ・ジュライ
ファッション×アート~クリエイターとの対話集
ミランダ・ジュライ、ソフィア・コッポラ、キム・ゴードン、X-girl、ヒロミックス、長島有里枝、リタ・アッカーマン、BLESS、COSMIC
WONDER、パスカル・ガテン、コム デ ギャルソン、マルタン
マルジェラ、ヴォルフガング・ティルマンス、スーザン・チャンチオロ、『Purple』、エレン・フライス、アンダース・エドストローム、マーク・ボスウィック、Nieves、ZINE、etc.
あとがき:エレン・フライス(元『Purple』編集長)
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<目次>
Introduction
ファッションを考える、ファッションが楽しくなる
Chapter 1
Action Speaks Louder Than Words
自発性とマルチクリエイティビティ
ガーリーとは何だったか?
キム・ゴードン、1996年 ラディカルに生きる
ソフィア・コッポラ、1996年 「やりたいことがたくさんある」
ヒロミックス、2001年 「21世紀はいろいろな職業をもっていい時代になる」
長島有里枝、2001年 「写真より文章の方がいいことが出てくるかもしれない」
[補遺] ミランダ・ジュライ、2010年~2011年 「自分でも説明がつかないけれど、挑戦したいと駆り立てられるの」
Chapter 2
クリエイティブファッション
システムそのものから構築するクリエイターたち
やり方は自分たちでつくる
パリコレ、多様化の行きつく先に
BLESSのコラボレーションワーク
BLESS ある美術館での表現
前田征紀とCOSMIC WONDERの歩いた道
[補遺] パスカル・ガテン オルタナティブファッションへの挑戦
Chapter 3
スーザン・チャンチオロ
ファッションでもアートでもなく
スーザン・チャンチオロという生き方
2002年春 「誰もひとりでは生きていけない」
ファッションもアートも超えた今日的なものづくり
2010年冬 「どんな瞬間もクリエイティブに生きることができる」
[補遺] 2010年秋、京都のドキュメンタリー
Chapter 4
『Purple』は何を変えたのか?
インディペンデント雑誌、個人出版の出発点
『Purple』、インディペンデント出版の系譜
『Purple』の1990年代
エレン・フライス、2003年 「いいえ、私は編集者よ!」
エレン・フライス、2008年 「雑誌をつくることは、アートプロジェクトと同じ」
『Purple』10年史
BLESSのインディペンデント出版
ベンジャミン・ソマホルダー、2007年 Nievesの魅力
[補遺] エレン・フライス、2011年 「私たちはある地点において、自分たちのテイスト以上に成功していた」
Afterword
Nakakoとわたし
文=エレン・フライス(仏英翻訳 Travis Jeppesen/英日翻訳 岩本正恵、林央子)
Chronicle
1910-2010ファッション年表
著者:林央子(はやし・なかこ)
1988年、ICU卒業後資生堂に入社。宣伝部花椿編集室(後に企業文化部)に所属し、『花椿』誌の編集に13年間携わる。2001年よりフリーランスとして国内外の雑誌に寄稿、2002年にインディペンデント出版のプロジェクト『here
and there』(AD・服部一成)を立ち上げ、2010年までに10冊を刊行。著書に『パリ・コレクション・インディヴィジュアルズ』『同2』、編著に『ベイビー・ジェネレーション』(すべてリトルモア)。
http://nakakobooks.seesaa.net
[発行元引用]
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