特別展「赤塚不二夫マンガ大学展」

あなたは、<赤塚不二夫>を本当に知っていますか?「赤塚不二夫マンガ大学展」は、戦後マンガのみならず時代そのものを牽引してきたこの天才マンガ家の “再発見” を目的としたプロジェクトです。

その幅広い作品世界を貴重な資料等で紹介すると同時に、彼が生き、彼が創った時代をも浮き彫りにする「ケンキュー篇」と、赤塚ワールドを受け継いだアーティストたちによる新作アート作品を展示する「ゲージュツ篇」を同時開催!マンガ史に革命を起こしたのみならず、あらゆるジャンルのクリエイターたちに影響を与え続けている赤塚不二夫の魅力を知っていただきます。

また、世界遺産・二条城における狂言と赤塚マンガのコラボレーション「ネオ狂言」の公演やアート作品の展示、赤塚ゆかりのマンガ家たちによる連続トークショーなども開催。様々な角度から赤塚不二夫を “解剖” します。

 

「赤塚不二夫マンガ大学展」各事業該当期間
第26回国民文化祭・京都2011マンガアートフェスティバル
2011年10月29日(土)~11月6日(日)

KYOTO CMEX 2011 マンガミュージアム赤塚不二夫関連イベント
2011年10月29日(土)~11月27日(日)

 

京都国際マンガミュージアム会場
京都国際マンガミュージアム2階 ギャラリー1・2・3・4及び館内各所

[期間]2011年10月29日(土)~12月25日(日)
◇午前10時~午後6時 (最終入館は午後5時30分)
◇休館日:毎週水曜日、11/24(木)
※ただし、11/2(水)、11/23(水・祝)は開館

[料金]無料
※ミュージアムへの入場料は別途必要です
※11/2(水)は「関西文化の日」につき入場料無料。
※11/1(火)~11/6(日)の期間中、二条城入場券半券提示で、ミュージアム入場料は
大人640円、中高生240円、小学生80円に割引

 

ニ条城会場
元離宮二条城 二の丸御殿台所
(京都市中京区二条通堀川西入二条城町541番地)

[期間]2011年11月1日(火)~11月6日(日)
◇午前9時~午後4時45分
※二条城の開城時間は午前8時45分~午後5時
〔最終入城は午後4時〕

[料金]無料
※ただし、入城料〔大人600円、中高生350円、小学生200円〕は別途必要です。
※土・日曜日の市内小中学生は入城無料
※『第26回国民文化祭・京都2011京都市公式ガイドブック@KYOTO』提示で、国民文化祭期間中(11/1(火)~6(日))の二条城入城料は、大人500円に割引

 

「第26回国民文化祭・京都2011マンガアートフェスティバル」事業
主催:文化庁、京都府、京都府教育委員会、京都市、京都市教育委員会、京都国際マンガミュージアム第26回国民文化祭京都府実行委員会、第26回国民文化祭京都市実行委員会
協力:フジオプロ

京都国際マンガミュージアム会場(ギャラリー1・2・3)

赤塚不二夫の幅広い作品世界を、貴重な資料等で紹介するとともに、マンガというジャンルにとどまらない影響力を、その社会背景などから探ります。また、赤塚不二夫の登場がマンガ史的にいかに重要であったかを、特にギャグマンガの歴史をひもときながら、解説していきます。

①赤塚不二夫のギャグ人生
赤塚不二夫のマンガ作品を、彼の生きた時代に沿って、貴重な資料で紹介

②「ギャグマンガ」の系譜
赤塚不二夫が確立した「ギャグマンガ」を含む「笑い」を目的とした系譜を紹介

③トリビュート作品
赤塚不二夫にゆかりのある人たちによる、トリビュートイラスト作品を展示

 

ニ条城会場

伝統を守りつつも常に新しい地平を探求し続けてきた和泉流狂言師・小笠原匡氏が、赤塚ワールドをテーマに、狂言と、イタリアの仮面を使用する即興演劇「コンメディア・デッラルテ」を融合させた「ネオ狂言」を公演します。また、赤塚作品をモチーフにした新作アート作品も展示します。

①「ネオ狂言×マンガ×仮面劇~赤塚不二夫の世界~」
出演 小笠原匡(おがさわら・ただし/能楽師和泉流狂言方)一座
演出 小笠原匡
日時 2011年11月3日(木・祝)、5日(土)、6日(日)
1回目:午後1時~/ 2回目:午後3時~ (各回約45分)

②現代美術家の赤塚りえ子氏と横山裕一氏による、赤塚作品をモチーフ にした新作アート作品の展示
(11/1(火)~6(日))

 

主催:KYOTO Cross Media Experience実行委員会、京都国際マンガミュージアム
協力:フジオプロ

京都国際マンガミュージアム会場(ギャラリー4・他)

同時代のマンガ家のみならず、様々なジャンルのクリエイターに、いまも影響を与え続けている赤塚不二夫。その赤塚ワールドをテーマに、新たに制作された4人の現代美術家によるアート作品などを、マンガミュージアムのいたるところで展示します。

①新作現代アート作品の展示
[出品作家(五十音順)]
赤塚りえ子 (あかつか・りえこ) ・ 金氏徹平 (かねうじ・てっぺい) ・パラモデル ・ 横山裕一 (よこやま・ゆういち)

②過去に創作された赤塚トリビュート作品の展示
[出品作家(五十音順)]
朝倉世界一(あさくら・せかいいち)/マンガ家
「天才バカボン」のリメイクマンガ作品(原画)

京極夏彦(きょうごく・なつひこ)/小説家
赤塚キャラの登場するメタ小説「巷説ギャグ物語(赤塚不二夫÷京極夏彦)」

五木田智央(ごきた・ともお)/イラストレーター
赤塚キャラをモチーフにしたイラスト作品「OH!天国 五木田智央リスペクツ赤塚不二夫」シリーズ(シルクスクリーン)

 

|関連イベント:

トークショー

藤子不二雄Ⓐトークショー

[日時]2011年10月29日(土) 午後2時~3時30分
[会場]京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
[料金]無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
[出演]藤子不二雄Ⓐ(マンガ家/「まんが道」「怪物くん」作者)
[定員]250名(先着順)
[参加方法]事前申込不要
当日午前10時からミュージアム館内にて整理券を配布

 

対談

水野英子×竹宮惠子

[日時]2011年12月17日(土) 午後2時~4時
[会場]京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
[料金]無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
[出演]水野英子(マンガ家)、竹宮惠子(マンガ家)
[定員]250名(先着順)
[参加方法]事前申込不要
当日午前10時よりミュージアム館内にて整理券を配布

 

|プロフィール:

赤塚不二夫(あかつか・ふじお)

1935年旧満州国生まれ。2008年逝去。手塚治虫の「ロストワールド」に影響を受け、マンガ家を志す。1956年「嵐をこえて」でデビューし、石ノ森章太郎や藤子・F・不二雄、藤子不二雄Ⓐといった戦後の日本マンガをリードするマンガ家が青春時代を送った伝説のアパート「トキワ荘」に入居、仲間達としのぎを削る。 1962年、「おそ松くん」、「ひみつのアッコちゃん」の連載が開始され、一躍人気作家となる。1967年、「天才バカボン」の連載が開始、それまでの「ユーモアマンガ」とは一線を画す「ギャグマンガ」というジャンルを確立させる。早くからプロダクション制を取り入れており、長谷邦夫(「赤塚不二夫 天才ニャロメ伝」)、北見けんいち(「釣りバカ日誌」)、古谷三敏(「ダメおやじ」)、高井研一郎(「総務部総務課山口六平太」)、土田よし子(「つる姫じゃ~」)といった後のギャグマンガ界の重鎮が在籍していた。マンガにとどまらず新しい笑いを追及する姿勢は、タモリ(タレント)、篠山紀信(写真家)、山下洋輔(ジャズピアニスト)、筒井康隆(作家)といった各界の才人たちにも大きな影響を与えた。1998年紫綬褒章受章