京都リサーチパーク(KRP、京都市下京区)は、西陣地区の京町家を活用し、起業家育成施設「KRP町家スタジオ」をこのほど開設した。KRPが外部に拠点を設けるのは初めて。学生や社会人向けに起業の講演会や交流事業を繰り広げ、京都の次代を担うベンチャー企業創出を支援する。

起業を志す多様な人材を集め、新しいビジネスモデル構築や開業率の向上につなげる。ベンチャー企業育成のノウハウを持つKRPが、IT関連の起業を支援するNPO法人「京都西陣町家スタジオ」が管理運営する同市上京区の京町家を借りた。京都府の補助事業で、期間は2012年3月までの2年間。

町家は築約80年で、木造2階建て延べ約300平方メートル。KRPのスタッフ1〜2人が常駐する。

企業経営者の講演会「起業マインド塾」やビジネスのコミュニケーション術を落語で学ぶ講座を4月末から定期的に開催する。京都産業大が企業と連携して実施する授業の課外活動にも役立てる。

地元のベンチャー企業や大学が提案するビジネス交流イベントなどを積極的に採用し、企画運営を支援する。一部の部屋は有料で貸し出す。

KRPの左納徹郎社長は「人と人が交わることで豊かなアイデアが生まれる場所になってほしい。京都の町家から起業家を輩出したい」と述べた。