ブラジル映画祭2010 in 京都シネマ

|日程:2010年11月13日(土)〜19(金)

|場所:京都シネマ(京都市下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F)
>>> http://www.kyotocinema.jp/

|料金:1回券/¥1,300、5回券/¥5,500
(※このチケットで、11/19特別上映の「ぺルティフィカンド」はご覧いただけません。)

2005年から始まったブラジル映画祭も今年で6回目を迎えます。
今年は10月9日(土) から約1ケ月に渡り、東京・大阪・浜松・京都の4都市で日本未公開のブラジル映画および日本人監督によるブラジルをテーマにした作品を一挙に上映いたします。
http://2010.cinemabrasil.info/

|上映作品:

「僕のことを話そう」
110min./2009年/ドラマ
監督:ルイス・ヴィラッサ
脚本:マウリシオ・アフダ/ジョゼ・ホベル ト・トレロ 他
出演:マリア・デ・メデイロス『パルプ・フィクション』『死ぬまでにしたい10のこと』/マルー・ガリ他

【あらすじ】
ホベルトは児童施設を逃げ出しては盗みを重ね、施設職員からは「更生不可能」とされる問題児。ある日、フランス人の教育学者で研究のためブラジルに滞在しているマルグリットと出会う。マルグリットはホベルトに“施設に連れ戻さないかわりに自分と生活しながらホベルト自身について話す”という交換条件を持ちかける。読み書きを教え、彼の成長をテープレコーダーで録音するマルグリットに対し最初は頑なだったホベルトも徐々に心を開いていく。教育学者でもあり、ブラジル有数のストーリーテラーとして活躍するホベルト・カルロス・ラモスの半生を元にした感動の実話。

「魔法じかけの言葉」
84min./2008年/ドキュメンタリー
監督:エレナ・ソルベルグ
脚本:ディアナ・ヴァスコンセロス/エレナ・ソルベルグ/マルシオ・デベリアン
出演:アドリアーナ・カルカニョット/アルナルド・アントゥーネス/シコ・ブアルキ/レニーニ/マリア・ベターニア/トン・ゼー/ゼリア・ドゥンカン他

【あらすじ】
ブラジル音楽の歴史を詩と音楽という視点から紐解くドキュメンタリー。
ポルトガル詩人の作品からラップ歌手の言葉、カーニヴァルやファヴェーラで生まれた歌詞からボサノヴァの名曲まで、シコ・ブアルキ、アドリアーナ・カルカニョット、アルナルド・アントゥーネスといった著名アーティストたちがポルトガル語の優美な響きとメロディーにのせて奥深いブラジル音楽の世界へと誘う。

「世界が終わりを告げる前に」
105min./2009年/ドラマ
監督:アナ・ルイーザ・アゼヴェド
脚本:パウロ・ハルム/アナ・ルイーザ・アゼ ヴェド他
出演:ペドロ・テルゴリーナ/エドゥアルド・モレイラ他

【あらすじ】
ブラジル南部の小さな田舎町で母と継父、妹と暮らす15歳のダニエル。彼のもっぱらの悩みはつかみ所のない同い年の彼女と窃盗の疑いをかけられてしまった親友。
そんなある日、ダニエルの元に写真が入った手紙が届く。絶滅寸前の動物や消滅しそうな文化や民族を記録するNGOのメンバーとして世界を旅する、何年も音沙汰のなかった実父からの手紙だった。父の撮った写真と手紙から想像以上に大きな世界を感じたダニエルは自分の回りを写真に撮り、父親へ送る。写真と通して会話をする2人、そして自らの将来を見つめたダニエルの選択とは―。

「パウ・ブラジル~音楽の樹」
78min./2009年/ドキュメンタリー
監督/脚本:オタヴィオ・ジュリアーノ
出演:デイヴィッド・ギャレット/アントニオ・メネセス他

【あらすじ】
バイオリンなどの弦楽器の弓の材料に最適とされ、この木で作られた弓は今でも非常に高値で取引されている貴重な樹木、「パウ・ブラジル」。染料や家具の材料としても珍重され植民地時代の主要な輸出産物でもあり、ブラジルという国名の由来になった。その木が今、絶滅の危機に瀕している。
バイオリンの弓職人、世界で活躍するバイオリニスト、植物園の学芸員らの証言を交えて、音楽と森の関係という今までにない切り口で、自然保護の重要性を描く意欲作。

「恋はまぼろし」
106min./2009年/コメディー
監督/脚本:クラウジオ・トッヒス(トーレス)
出演:セルトン・メロ/ルアナ・ピオ ヴァーニ/フェルナンダ・トッヒス(トーレス)他

【あらすじ】
妻に突然別れを切り出され放心状態のペドロの前に突如現れた女性、アマンダ。アパートの隣人で砂糖を借りにきた彼女は美人でスタイル抜群、サッカーにも詳しく、大胆でありながら嫉妬深くもない理想の女性。すぐに恋に落ち映画館やクラブに出かける“2人”をみる周囲の視線は、なぜか冷たい。ペドロは 運命の女性アマンダを親友のカルロスに紹介しようとするが、アマンダはなぜかドタキャン。アマンダの存在を怪しみ、こっそりとペドロを尾行するカルロスの目に映ったものとは?
ブラジル国内観客動員数200万人以上の大ヒット作!?。

「ムトゥン~今を生きる」
95min./2007年/ドラマ
監督:サンドラ・コグッチ
脚本:アナ・ルイス・マルチンス・コスタ/サンド ラ・コグッチ
出演:チアゴ・ダ・シルヴァ・マリス/ジョアン・ミゲル他

【あらすじ】
チアゴはミナス・ジェライス州の田舎町ムトゥンで暮らす10歳の少年。優しい母と大好きな叔父、唯一の遊び相手でもある弟妹たちとの暮らし。そして不器用で乱暴な父への思い。無垢な少年が見た裏切りと暴力に満ちた大人の世界とは―。かけがえのない人たちとの離別と新たな出会いをチアゴの視点を通して描く。タイトルのムトゥンとは町の名前であり、「唖」や「黒い鳥」を意味し、ブラジル文学界の巨匠、ギマランイス・ホーザの小説『CampoGeral』が原作。子役のリアルな演技と乾ききったブラジルの土地に立っているかのような錯覚を覚える風景描写が世界中の映画祭で絶賛された。

「フッチボール・ブラジル」
66min./2009年/ドキュメンタリー
監督:榑谷美紀
撮影:セーザル・シャローン『シティ・オブ・ゴッド』『ナイロビの蜂』
出演:アルマンド・ノゲイラ/ソクラテス/ホドリゴ・タバタ/ホベルト・ダマッタ他

【あらすじ】
世代、人種も異なるがサッカーがなくては生きていけない魅力的な3人のブラジル人の日常を綴る。サッカーだけではなく、ブラジル人の喜びそして情熱を描くドキュメンタリー。
明日のスタープレイヤーを夢見る子供達、ペレを支えた黄金時代のプレイヤーたち(ペペ、リマ、コウチーニョなど)、人類学者ホベルト・ダマッタ、音楽家オズヴァルジーニョ・ダ・クイッカ、スポーツジャーナリストの重鎮、アルマンド・ノゲイラをはじめとする様々な人たちのインタビューを織りなし、サンバのリズムを通してブラジルのサッカーの真実に迫る。

「名前のない少年、脚のない少女」
101min./2009年/ドラマ
アップリンク配給予定[英語字幕なし日本語字幕のみ/フィルム上映]
監督:エズミール・フィーリョ
脚本:エズミール・フィーリョ/イスマエル・カネッペレ
出演:エンリケ・ラレー/イスマエル・カネッペレ/トゥアネ・エジェルス/サムエル・ヘジナット/アウレア・バチスタ/アドリアナ・セイフェルチ他

【あらすじ】
ブラジル南部の小さな町に母親と二人で暮らす16歳の少年。彼の夢はボブ・ディランのコンサートへ行くこと。学校にも家庭にも居場所を見つけられない少年は、現実から逃避するようにミスター・タンブリンマンというハンドルネームで日夜インターネットに耽溺している。ある日、彼はネット上で奇妙な動画と写真を見つける。そのどちらにも同じ神秘的な女性が写っていた…。

[特別上映]
「pertificando ペルティフィカンド
〜僕の中にあるブラジル音楽を辿る旅〜」

日本、ブラジル/126分/ドキュメンタリー
監督:名倉亜希子
出演:阿部浩二、ジョー・ダ・バビロニア

【あらすじ】
2009年日本で初めてブラジル人による雇用問題改善を訴えるデモ行進が行われた。世界第二位の規模のサンバカーニバルが開催されるブラジル音楽大国にも関わらず、国内の摩擦は耐えない。そんな矛盾がなぜ生まれるのか?日本人でありながら、ブラジル音楽に魅せられた人々を取材。7弦ギタリスト阿部浩二は、ブラジルへ様々なミュージシャンと対話を重ねる旅に出発。そして、自らの中にある、もうひとつのブラジル音楽の姿と出会う ——。