ルキノ・ヴィスコンティ特集

|日程:2010年11月20(土)~

|場所:みなみ会館(京都市南区西九条東比永城町79)
>>> http://kyoto-minamikaikan.jp/

|料金:
「若者のすべて」「ルートヴィヒ」「山猫」
一般:1,300円 / 学生・会員:1,000円

「イノセント」
一般:1,300円 / 学生:1,000円 / 会員:800円

☆期間中有効2回券 / 2,200円

ルキノ・ヴィスコンティ連続上映が決定いたしました!
11月から来年1月にかけまして、全4作品の上映です。
「イノセント −完全復元&無修正版−」は年内で国内上映権利切れ。
どうぞお観逃しなく!
「山猫 −イタリア語・完全復元版−」は年明けに上映権利が復活し、
スクリーンに甦ります。お楽しみに!

 

「若者のすべて」
2010年11月20日(土)〜11月26日(金)まで
「若者のすべて」は、1960年(昭和35年)製作・公開のイタリア・フランス合作映画である。ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞受賞。全編モノクロ。成功を夢見て上京したイタリア南部の貧しい家族と残酷な現実を叙情的に描いた作品。


「ルートヴィヒ 完全復元版」
11月27日(土)から12月3日(金)まで
『地獄に堕ちた勇者ども』(1969年)、『ベニスに死す』(1971年)と並ぶ「ドイツ三部作」の最終章。バイエルン王ルートヴィヒ2世の生涯を史実に沿った形で描く歴史大作。中期以降のヴィスコンティ作品に見られる絢爛豪華な貴族趣味を極限まで高めた作品で、一切妥協のない舞台装置は観客の目を奪う。独善的な芸術家ワーグナーとの不安定な繋がりや、ホモセクシュアルを含めた耽美的な愛憎劇も織り込まれた非常に重厚な作品である。


「イノセント 完全復元&無修正版」R-15
12月4日(土)から12月10日(金)まで
ガブリエーレ・ダヌンツィオの長編小説、『罪なき者』が原作。映画の冒頭で捲られている書物は刊行当時の同書。『ルートヴィヒ』撮影中に心臓発作で倒れたヴィスコンティが、その後残った左半身マヒのまま車椅子に乗りながら演出を手掛け、ダビングの完成を待たずに逝去したため、遺作となった。
日本ではヴィスコンティ没後の1979年に公開されるが、男性性器などに修正が加えられていた。2006年にヴィスコンティの生誕百年祭特集として上記の修復版が『イノセント【完全復元&無修正版】』として公開された。


「山猫 イタリア語・完全復元版」
2010年1月2日(日)から
原作はヴィスコンティと同じくイタリア貴族の末裔である、ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ(1896-1957年)の唯一の長編小説。王制の終焉を迎え、没落していくイタリア貴族を描いた作品で、ランペドゥーサ自身の体験を基に描いたフィクションである。映画では全8章のうち第6章までを取り上げている。