梶井照陰 写真展『NAMI』

 

|会期:2014年2月21日(金) – 3月15日(土)
11:30-20:00(初日は19:15分まで)、水曜休廊

|場所:FOIL GALLERY
京都市上京区笹屋町通智恵光院西入笹屋町1-519 マーブルビルディング 3F
>> http://www.foiltokyo.com/

|入場料:300円(中学生以下無料)

 

山崎豊子『約束の海』(新潮社、2014年2月下旬発売予定)の装幀写真に使用! フォイル・ギャラリーでは梶井照陰写真集『NAMI』の発表から10周年を記念して、写真展「NAMI」を開催します。
2004年、梶井は奈良美智(美術家)と竹井正和(フォイル代表)が審査員をつとめた第1回フォイル・アワードでグランプリを受賞し、デビュー作・写真集『NAMI』を発表しました。また、同年度の日本写真協会新人賞を受賞し、木村伊兵衛写真賞の最終選考にも残りました。
佐渡島で真言宗の僧侶をしながら、写真家として活動している梶井照陰。本作は日本海特有の荒れ狂う波を、まるで造形物であるかのようにしぶきまで繊密に捉えています。そのダイナミックな波は緊張感に溢れ、圧倒的パワーで迫りながらも、時に静寂に包まれた穏やかな一面を垣間見せます。絶えず変化する、荒々しくも繊細な波の両面を写した本作は、観る者に様々な感覚を呼び起こし、色彩に富んだ海の碧と空の色は波に表情をあたえ、精神世界に通じるような深さを携えた高尚な作品と深化しています。
本年の2月末に刊行される山崎豊子『約束の海』(新潮社)の装幀写真にも同シリーズの写真が使用されており、本展ではその写真をはじめ、写真集には掲載されていない作品も多く展示します。 海外からも高く評価され、今なお支持を得る本作品。この機会にぜひご高覧ください。

詳細は >> コチラ

 

|プロフィール:

梶井照陰(かじい・しょういん)

1976年新潟県出身、佐渡島在住。2004年、佐渡の波を撮り続けたシリーズ「NAMI」で第1回フォイル・アワードを受賞、写真集『NAMI』(リトルモア/フォイル)を発表する。本作で2005年度日本写真協会賞新人賞を受賞。 その後、日本各地で過疎化の進む集落を取材した『限界集落-Marginal Village』(フォイル)を発表。2009年、その活動が認められ五島記念文化賞美術新人賞を受賞。2010年、世界の川を撮影しまとめた写真集『KAWA』を、2012年に変わり行く中国ハルビンの様子とそこに住む人々を捉えた『HARBIN 2009-2012』を発表、同シリーズの写真展を横浜美術館で開催する。現在も精力的に世界中を取材して歩いている。
>> http://kajii.icca.jp/

 

|関連イベント:〈オープニング・トーク〉
梶井照陰 × 竹井正和(フォイル代表)
[日時]:2月21日(金)19:30-20:30
[料金]:1,000円(展示入場料、ドリンク付)
[会場]:フォイル・ギャラリー
2004年のフォイル設立以来、共に歩んできた梶井と竹井が、当時の話から近況まで、ざっくばらんに話します。 レセプションも兼ね、佐渡のお酒や海産物なども用意しますので、お気軽におこし下さい。

※お問い合わせ・ご予約はフォイルまでお願いします。
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TEL:075-451-6162
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