ULTRA×ANTEROOM EXHIBITION

 

|会期:2014年2月20日(木)~3月2日(日)12:00-19:00

|会場:ホテル アンテルーム 京都 GALLERY9.5
京都市南区東九条明田町7番地図
>> http://www.hotel-anteroom.com/

 

この度、ホテルアンテルーム京都では、2014年2月20日から3月2日まで、「ULTRA×ANTEROOM EXHIBITION」を開催致します。本展では、現代美術作家・ヤノベケンジ氏がディレクターを務める京都造形芸術大学の立体造形工房「ウルトラファクトリー」をベースにプロジェクトを展開している計11名のアーティストの作品を展示致します。

|出品作家:小野なつ季、黄海寧、塩見友梨奈、高橋匡太、名和晃平、堀健、堀本達矢、宮永愛子、やなぎみわ、ヤノベケンジ、鷲﨑公彦

詳細は >> コチラ

 

「ULTRA x ANTEROOM EXHIBITION」展に寄せて

近年、国際美術展を賑わせているアーティストに、関西勢が多いということが指摘されている。その中核となっているアーティストが、同じ工房で活発に議論し、制作をしていると聞けば驚く方もいるかもしれない。
ウルトラファクトリーが京都造形芸術大学の実践教育機関として活動を開始したのは2008年のことになる。「想像しうるものはすべて実現できる」という壮大なコンセプトで立ち上げられた工房は、今日までその名に違わぬ超越的、領域横断的な作品群を生み出している。 例えば、美術館や国際美術展といったアートを見せる場だけではなく、パブリック・モニュメント、演劇、プロモーションビデオ、プロダクト、パブリシティなどに表現の場を拡張し、時間、空間を横断する素材や方法を提示し続けている。
さらに、ウルトラファクトリーでプロジェクト型実践授業を推進している、ヤノベケンジ、高橋匡太、名和晃平、宮永愛子、やなぎみわといった世界的に活躍するアーティストに加え、本年2つの公募展で大賞を受賞した塩見友梨奈など、ウルトラファクリーが主催するコンペティション「ウルトラアワード」の受賞者が毎年輩出され、革新的な表現で注目を集めている。 即ち、表現を拡張していく精神やメソッドは確実に次世代にも引き継がれており、超越的な創造の坩堝と化したウルトラファクトリーの現在は、アートに興味を持つ人々にとって、また、拡張された場の観衆にとっても目が離せない状況にあるのだ。
歴史を紐解けば、現代におけるウルトラファクトリーの存在は、立体造形を特徴とする徒弟的な教育システムを持つ工房ということにおいて「慶派」を、美術工芸における総合性や自然現象に着目することにおいて「琳派」を、自由奔放で大胆奇抜な表現を行うことにおいて「奇想派」を参照できるだろう。それらは、各時代の革新的な創造のムーブメントでもあった。今日、京都に受け継がれ育まれてきた伝統と革新の遺伝子は、時代を超えてウルトラファクトリーに注ぎ込まれているのだ。
そして、ウルトラファクトリーに縁のあるアーティストの作品が一堂に会するHOTEL ANTEROOM KYOTOは、「京都」を本拠地として「アートを超えるアート」のムーブメントを起こしている「ウルトラ派」が新たな歴史を刻む現場となることだろう。

主催者

本展の開催にあたり、下記の皆様にご協力をいただきました。
京都造形芸術大学/SANDWICH/MIZUMA ART GALLERY

 

|企画:HOTEL ANTEROOM KYOTO / ULTRA FACTORY