卒業設計日本一展2012 巡回展

 

「せんだいデザインリーグ 卒業設計日本一決定戦」は、北海道から沖縄まで、全国の学生が卒業設計を出品し、公開審査によって日本一の作品を決定するイベントです。2003年に第1回が開催され、これまで難波和彦、石山修武、藤森照信、山本理顕、隈研吾、小嶋一浩の各氏を審査員長に迎え、10回目の節目を迎えた今年は、会場の設計者である伊東豊雄氏が審査員長をつとめました。昨年は、全国からの作品がまだ展示されていた時期に、東日本大震災に見舞われ、せんだいメディアテークも被害を受け、しばらく閉鎖されていました。したがって、第10回は、震災から一年、施設の復活を象徴するようなイベントになり、ファイナルの審査では、とくに震災関係のプロジェクトをめぐって議論が白熱しました。

今回は452組が出品し、公開審査日には約4000名の学生がせんだいメディアテークに集結し、日本でもっとも規模の大きい卒業設計のイベントです。「卒業設計日本一決定戦」は、学校代表の作品を並べて終わりではなく、個人が自由に参加できる場です。生涯で一度だけ参加できる卒業設計の甲子園だからこそ、忘れがたい祝祭として盛り上がるのでしょう。

今年も「卒業設計日本一決定戦」は、展覧会として東京、京都の各会場を巡回し、パネル、模型、ポートフォリオなどを用いて、そのエッセンスが日本各地で再現されます。会場では、今年の上位入賞者の作品のほか、過去のファイナリストのデータを閲覧できます。つまり、現在のすぐれた卒業設計の水準がわかる展覧会となります。また仙台のイベントを見ていない人は、白熱した公開審査の映像を通じて、会場の熱気を追体験できる絶好の機会となります。建築家の卵である学生の作品が公の場で展示されることは、出展者のみならず、これから卒業設計にとりくむ学生にとって創作への大きな励みになるでしょう。

 

京都展

|会期:2012年11月3日(土)〜11月11日(日)休館日:水曜日

|会場:DESIGN+ART SPACE K3nord
京都府京都市中京区烏丸通り三乗上ル 京都伝統工芸館5F
http://www.k3nord.org/K3nord/k3nord.html

|開館時間:10:00−18:00(入館は17:30まで)入場無料

 

|トークイベント:

[日時]:11月10日(土) 18:00~
[会場]:新風館 Re-Cue Hall
[email protected]までお申し込みの上ご来場ください。

詳細はコチラ↓
http://gakuseikaigi.com/Event.html

 

せんだいデザインリーグ2012卒業設計日本一決定戦 上位入賞者

日本一:今泉絵里花「神々の遊舞」
日本二:松井一哲「記憶の器」
日本三:海野玄陽・坂本和繁・吉川由「技つなぐ森」
特別賞:西倉美祝「明日の世界企業」
特別賞:塩原裕樹「VITA-LEVEE」
特別賞:張昊「インサイドスペース オブ キャッスルシティ」

 

|主催:仙台建築都市学生会議
|監修:卒業設計日本一展実行委員会 (阿部仁史/五十嵐太郎/石田壽一/小野田泰明/櫻井一弥/竹内昌義/槻橋修/中田千彦/馬場正尊/福屋粧子/堀口徹/本江正茂/厳爽)
|総合ディレクター:熊坂友輝
|協力:京都伝統工芸館/京都建築大学校/メディアショップ/エフオービーエーアソシエイション/アクシスギャラリー/せんだいメディアテーク/アーキエイド |協賛:株式会社総合資格 |問合せ先:[email protected](仙台建築都市学生会議)
|写真提供:仙台建築都市学生会議