芦田尚美 Naomi Ashida
rakko
2012
h7 x w8.5 x d9 cm / each
ceramic
© Naomio Ashida
Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 

芦田尚美 展
double

|日程:2012年4月13日(金)- 4月29日(日)
*休廊日:日・月曜日、祝祭日
* アートフェア「ART KYOTO 2012」の開催にあわせ、4月29日(日) は臨時開廊いたします。

|時間:11:00−19:00

|場所:小山登美夫ギャラリー TKG セラミックス (京都)
京都市下京区西側町483番地(西洞院通 / 新花屋町通 西南角)
>> http://www.tomiokoyamagallery.com/

 

|作品紹介

陶磁器作品を制作する芦田尚美の代表作「AMETSUCHI」シリーズは、美しい青が印象的です。その青い空に浮かび上がった磁肌の色の山並みは、作家が生活する京都の街をぐるりと取り囲む山からインスピレーションを受けたもの。また青空だけではなく、雨降りや夕焼けなど様々な、とても豊かな表情を表現しています。その他、シロクマをモチーフとしたシリーズ等、かわいらしくかつ丈夫で使いやすいと評判のこれら定番シリーズ(カップ、皿、花器、燭台など)と平行して、展覧会には心にひっかかったテーマやモチーフを取り入れて制作しています。2009年のTKGエディションズ京都で開催した個展「不思議なお茶会」、2010年の「穴の奥の庭の話」(TKGエディションズ(銀座))では、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』に着想を得て、物語の場面や登場人物、動物たちをモチーフとしたバラエティ豊かな楽しい作品を展示しました。「作家の手の働きがけと柔らかい土との会話の成果が作品」と話す芦田は、最近では素材に磁土だけでなく陶土を取り入れるなど、常に新しい制作に取り組んでいます。

 

|展覧会について

本展の展示作品について、作家は以下のように紹介しています。「ふたつ。ふたご。くりかえし。似たもの。表裏。前後。『おなじ(ような)ものがふたつある』。それらが置かれた空間がどのように変化するか、どのように感じるかを試してみたいと思っています」。黒い陶土と磁土を混ぜた半磁土を使用し成形、白化粧の上に着彩、施釉(+上絵付け)したオブジェと、磁土で成形し色釉を施した小さな双耳壷の、2つの新シリーズを中心に、上述の「AMETSUCHI」シリーズを展示する予定です。是非ご高覧下さい。

 

|作家プロフィール

芦田尚美は1975年、京都府生まれ。98年に京都市立芸術大学 美術学部工芸科陶磁器専攻を卒業、2000年に同大学大学院 美術研究科工芸専攻陶磁器を修了しました。現在は京都市の松ヶ崎を拠点に制作しています。京都、大阪、東京を中心に展覧会を多数開催。2010年には「モンブラン ヤングアーティスト パトロネージ イン ジャパン」(モンブラン銀座本店、東京)に出展しました。「京都陶芸の新しい芽」(主催:たち吉)において第1回から3回まで毎年入賞しています。小山登美夫ギャラリーでは3度目の個展となります。TKGセラミックスでは常時作品を販売しています。
>> http://www.ametsuchi.info/