ボスコ・ソーディ 「色見えで」at タカ・イシイギャラリー京都
Untitled, 2012
Mixed media on canvas
200 x 280 cm
Courtesy of Yoshii Gallery, New York / Photo: Keven Kunstadt, New York.
ボスコ・ソーディ 「色見えで」
|会期*:2012年4月13日(金)- 5月26日(土)
|会場:タカ・イシイギャラリー京都 gallery 1(同時開催:gallery 2村瀬恭子「億光年の先で待っている」展)
オープニングレセプション:4月13日(金)18-20時 タカ・イシイギャラリー京都
* 4月29日(日)はアート京都会期中のため11:00から19:00まで特別開廊いたします。会期中の日・月・祝日と5月3日(木)から5月8日(火)の6日間は休廊させていただきます。
>> http://www.takaishiigallery.com/
タカ・イシイギャラリー京都は4月13日(金)より5月26日(土)まで、ニューヨーク、バルセロナ、ベルリン、メキシコを拠点に活動するアーティスト、ボスコ・ソーディの個展「色見えで」を開催いたします。1970年にメキシコで生まれたソーディは、ブロンクス美術館(2010年、ニューヨーク)やペースギャラリー(2011年、ニューヨーク)で個展を開催するなど国際的に活躍しています。本展では、ソーディの代表作として知られる有機素材を用いたペインティング作品6点を展示いたします。今回の展覧会に寄せて、ソーディは小野小町の和歌とアーサー・ウェイリーによるその訳詞を引用し、次のように述べています。
色見えで A thing which fades
移ろふものは With no outward sign–
世の中の Is the flower
人のこころの Of the heart of man
花にぞありける In this world !
小野小町 Onono Komachi (アーサー・ウェイリー訳)
本展において、私はサクラの花を生命のはかなさの象徴としてとらえ、サクラが思い起こさせるいずれは死を迎える我々の運命、そしてそこから生じる慈愛の心を提示したいと思います。今回の薄いピンク色の一連のペインティング作品に、私は感光性の顔料を用いました。月日が経つにつれこの顔料の色は次第に薄まり、最終的には完全な白になります。こうしてサクラの花を生の象徴に昇華させ、私は「一生における時間は、無駄にするにはあまりにも短い」という深い真実を強調したいのです。
ボスコ・ソーディ
人知の及ばない自然、つまり有機素材に多大な関心を持つソーディは、おがくず、木材パルプ、天然繊維などの素材と純度の高い顔料、接着剤や水などを混ぜ合わせ、まるでこの素材と対話をするかのように、水平に置いたキャンバスの上に素手で制作を行います。作品は数日間に及ぶ身体的な制作方法と、ソーディ自身も予測できない有機素材の変化によって形作られていきます。素材が乾燥していく過程において、大小のひび割れが生じ、テクスチャーと色が変化を遂げ、ソーディ作品固有の空間が現れます。顔料は表面だけではなく素材に浸透し混ざり合うことで、有機素材つまり自然が内在する生命感あふれるエネルギーは具体化し、作品は圧倒的な存在感を放ちます。ボスコ・ソーディの最新作を是非この機会にご高覧ください。
本展はYoshii Gallery(ニューヨーク)との共同企画展です。
オープニング・レセプションに合わせて作家がニューヨークより来日いたします。ご多忙の折とは存じますが、初日のレセプションに是非ご参加ください。
| SHOP PAGE INDEX | ← Prev | Next → | |
Tweet |