捩子ぴじん『モチベーション代行』

|日時:2010年11月15日(月)、16日(火)19:00-(両日とも)

|場所:アトリエ劇研(京都市左京区下鴨塚本町1)
>>> http://stage.gekken.net/

|上演時間:70min

|料金・チケット:前売/2,000円、当日/2,500円

|スタッフ:
振付/捩子ぴじん

|出演:
捩子ぴじん、井手実

|問い合せ|捩子ぴじん
>>> http://www.geocities.jp/nejipijin/

 

時代のリアリティを共有する言葉や、手にとって確認することのできるものに感じる満足をさかのぼる。僕らの根源にあるのは全くリアリティのない意識の牢獄にとらわれた、声なきもの、言葉をもたないもの。その欲望をねじ曲げて、言葉を作り上げることもできるし、突拍子もないことをおっぱじめることもできる。言葉も体も持たないが故に今ここで起こっている世界を感じることのできないものたちの代わりに、強く、強く、感じること。この場にいないすべての人にも見えるくらい、聞こえるくらい。

「二人は互いに介入しあう。意思とはちょっと違う、例えば逆の利き足から歩み出すことや、本能の行動をさせない。それはきっと互いの運命を少しづつ変える力を持っていて、希望のある作業だ。空間を異化させる。例えば、ガラガラの電車に乗っていて、ガラガラにも関わらず、自分の座る席の真隣に見ず知らずの他人が座ると、きっと気まずい気分に陥るだろう。マイナスに陥りがちななんとも言えない気まずさを、そこからプラスに変えるのは、本人達以外では無し得ない。関係性とは複数の制度があれば必ず産まれるが、このモチベーション代行は、シンプルな点と点を結ぶ線ではない。全てのもの、人や物や、匂いや、過去現在未来と線を紡ぎ、複数に交差しあう森を出現させる。(考えてみると、過去を振り返れば、こうしたらああなったかも知れないとか、恋の告白するタイミングを今か今かと図ったり、明日の天気を予想したり、無いものと向き合う事は、多い。) 向き合う意思の放物線を、どの様に描けるか、とても楽しみだ。」
井手実

|プロフィール:捩子ぴじん neji pijin
2004年まで舞踏カンパニー〈大駱駝艦〉に所属し、麿赤兒に師事。退団後に独自の活動を始め、体に対する微視的な アプローチをしたソロや、体を物質的に扱った振付作品を発表する。ほかに<実験ユニット>での活動や、イベント「空き地」の企画などがある。ダンス・コミュニティフォーラム「We dance 2011」ディレクター。
>>> http://www.geocities.jp/nejipijin/

京都エクスペリメント2010
>>> http://kyoto-ex.jp/