岡田 理 展 何があっても/何もなくても at TKG エディションズ
岡田理
何があっても/何もなくても
2012
© Shizuka Okada
Courtesy of Tomio Koyama Gallery
岡田 理 展
何があっても/何もなくても
|日程:2012年7月20日(金)〜9月1日(土)、11:00−19:00
*夏期休廊 8月12日(日) – 27日(月)
|オープニングレセプション:7月20日(金) 18:00 – 20:00
*[アーティスト・トーク] ギャラリー内 :7月20日(金) 17:30 -(ご予約不要)
|会場:TKG エディションズ
京都京都市下京区西側町483番地(西洞院通 / 新花屋町通 西南角)
>> http://www.tomiokoyamagallery.com/
|作品紹介:
岡田 理(おかだ・しずか)は陶を素材として動物や植物、また不思議な生き物などの、ユーモラスなモチーフの立体作品を制作しています。猫や渡り鳥、カウボーイ風の動物たちなど、カラフルに彩色された作品は今にも動き出しそうです。2010年の「UTOPIA」では4m四方の台に家、不思議な植物、おかしな猿、その他の動物たちなどを配置。彼女の作品においては壷のモチーフですら、通常の機能的な意味を脱ぎ捨てて、それらの動物たちの仲間となっています。また彼女の作品で興味深いのは、組み合わせです。「パイナップル坊や」(2012年)では人間の体をもったパイナップルが寝そべり、その上に蛸壺から出てきた蛸が乗っています。また「クマに貝」(2011年)はクマの顔に逆さになった貝がめりこんでいて、クマの目などが見えなくなっています。これらのモチーフは、普段生活している上で目に入ってくる形や、本などから得るイメージが、想像や考えと組み合わさり、その組み合わせに理由がみつかった時に生まれる、と岡田は話します。彼女の作品のもつある種のプリミティブなエネルギーは造形や質感に加え、この組み合わせの面白さからも生まれているのです。
|展覧会について:
展覧会タイトルにもなっている「何があっても/何もなくても」は、上述の「クマに貝」と似たモチーフですが、ここではクマが2匹、互いの顔を貝で隠し合っています。本展で展示する作品について、岡田は以下のように話しています。中心となっているのは、変化への行動を起こす気もなくただ夢想し、その変化とともに起こるであろう混乱に対しての解決策を持たず、物見櫓でただそこにいる人々(自分も含める)のポートレイトです。しかしその夢想すること、言い換えれば、大小あれども無責任な希望を持つことは、理不尽な矛盾多き世の中で私たちのメンタリティーを支える、太く大きな柱でもあると思います。本展では新作の立体作品を約30点展示いたします。ユーモラスでありながら、人のもつ様々な側面を見つめるような岡田の作品を是非ご高覧下さい。
|作家プロフィール:
岡田理は1987年群馬県生まれ。2010年に武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科陶磁器専攻を卒業後、スイスで竹内利幸氏のもとで短期研修を受けました。2011年11月から滋賀県立陶芸の森内アーティスト・イン・レジデンスプログラムにて、スタジオアーティストとして滞在し制作しています。小山登美夫ギャラリーでは初めての個展です。
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