ドキュメンタリー映画
『ある精肉店のはなし』

 

|上映期間:2014年1月25日(土)〜

|上映時間:11:20〜、18:40〜(108分)

|場所:京都シネマ
京都市下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F
>> http://www.kyotocinema.jp/

 

牛の飼育から屠畜解体まで、 いのちが輝いている、
前代未聞の優しいドキュメンタリー。
鎌田慧(ルポライター)

 

大阪貝塚市での屠畜見学会。
牛のいのちと全身全霊で向き合うある精肉店との出会いから、この映画は始まった。
家族4人の息の合った手わざで牛が捌かれていく。
牛と人の体温が混ざり合う屠場は、熱気に満ちていた。

店に持ち帰られた枝肉は、 丁寧に切り分けられ、店頭に並ぶ。
皮は丹念になめされ、 立派なだんじり太鼓へと姿を変えていく。

家では、家族4世代が食卓に集い、いつもにぎやかだ。
家業を継ぎ7代目となる兄弟の心にあるのは 被差別部落ゆえのいわれなき差別を受けてきた父の姿。
差別のない社会にしたいと、地域の仲間とともに部落解放運動に参加するなかで
いつしか自分たちの意識も変化し、地域や家族も変わっていった。

2012年3月。 代々使用してきた屠畜場が、102年の歴史に幕を下ろした。
最後の屠畜を終え、北出精肉店も新たな日々を重ねていく。

いのちを食べて人は生きる。
「生」の本質を見続けてきた家族の記録。

 

『ある精肉店のはなし』
2013/日/108分/やしほ映画社、ポレポレタイムス社
監督:纐纈あや
公式サイト >> http://www.seinikuten-eiga.com/

プロデューサー:本橋成一
撮影:大久保千津奈
録音:増田岳彦
編集:鵜飼邦彦
サウンドデザイン・整音:江夏正晃(marimo RECORDS)
音楽:佐久間順平
撮影助手:秋野青
製作補佐:佐久間愛生、小野麻里、前田恵
製作デスク:中植きさら
製作統括:大槻貴宏