飯川 雄大 「fade out, fade up」 at 児玉画廊|京都
飯川 雄大 「fade out, fade up」
|日程:2012年6月30日(土) – 7月28日(土)
|営業時間:11時~19時 日・月休廊
|オープニング:6月30日(土)午後6時より
|場所:児玉画廊|京都
京都市南区東九条柳下町67-2
>> http://www.kodamagallery.com/
児玉画廊|京都で、6月30日(土)より7月28日(土)まで飯川雄大個展「fade out, fade up」が開催されます。
飯川は、映像作品を主体とした制作、発表をしてきました。24時間分の映像を時計代わりとして、時計の概念を尺度から感覚的なものへと変換してしまう「時の演習用時計」や、人の「思い込み」を逆手に取って時間感覚や重量感覚を偽る様子を捉えた映像作品「時間泥棒」・「Very Heavy」シリーズなど、飯川の作品は多くの人が当たり前すぎて看過している事象に、ほんの少し歯車を狂わせるような仕掛けをしてみせることで固定観念から乖離した感覚を観る者に与えます。今回の展覧会では「fade out, fade up」と題した新作の写真のシリーズを中心に、その「何かが少しだけ違ってしまったような世界感」を提示します。
「fade out, fade up」はその名の通り、暗闇から光源までの深い陰影のグラデーションを写し取った作品です。昼間に見る何気ない場所のありふれた風景も、夜にはひっそりと暗闇に沈み、別の表情を見せます。ぽつりと灯った街灯が暗い地面に仄かな光を投げている様子、薄暗い木立がざわざわと揺れているところに差し込むライトの光など、光の届く僅かな場所にだけ特別なものが立ち表れているかのような、叙情的で、しかしどこか通常とは異なるようなミステリアスな情景を切り取っています。時に故意に状況を演出してさえ見せようとしているこの違和感のある情景を生んでいる要因は、ハイライトと暗闇との中間帯にあるどちらでもない曖昧なエリアであり、この作品における飯川のフォーカスはその部分に向けられています。見えないもの、知覚できないものに対しては必然的に想像力が働くものですが、昼間に見ればお馴染みの景色の一部が、夜、照明によって暗闇から僅かに覗いている、というシチュエーションは一層想像力を掻き立て、心を震わせるものを感じます。
(プレスリリースより抜粋)
|プロフィール:
飯川 雄大 いいかわ たけひろ
1981年生まれ 神戸市在住
2003年 成安造形大学 デザイン科 ビデオクラス卒業
「時の演習用時計」、「時間泥棒 -Half Time project-」を個展、グループ展で発表する。主に映像や写真を扱う。解体が決まった建築物を展覧会場として再利用した「見えない庭プロジェクト」を三家俊彦らとともに企画/出品(2003/大阪、2004年/京都)。アーティスト・ユニットcouma (コウマ)として、金氏徹平、木村友紀らと共に横浜トリエンナーレ2005に参加。浜本大輔(グラフィックデザイナー)、村井美々(アニメーション作家)と四コマ漫画ユニットBAUMIMI(ばうみみ)として、「ばうみみワークショップ」を各地で開催。2010年より飯川雄大、梅佳代、金氏徹平、川島小鳥、小橋陽介、西光祐輔、パトリック・ツァイの7名で結成したアーティスト・ユニットHAJIMETEN (ハジメテン)の活動を開始。 最近の主な展覧会は、「宮沢賢治の贈りもの」(三菱地所アルティアム/福岡/2009)、「rendezvous 09」(Institut d’art contemporain/リヨン/2009) 、「Good Streetlamp」(児玉画廊 | 東京/東京/2010)。
>> http://takehiroiikawa.com/
| SHOP PAGE INDEX | ← Prev | Next → | |
Tweet |