ignore your perspective 16「Art Builder at Work」 at Kodama Gallery Kyoto
ignore your perspective 16「Art Builder at Work」
|会期:2012年11月6日(土)〜12月22日(土)
11時-19時 日・月・祝休廊
|場所:児玉画廊|京都
京都市南区東九条柳下町67-2
>> http://www.kodamagallery.com/
|出展作家:杉本圭助 / 関口正浩 / 田中成美 / 和田真由子
児玉画廊|京都で、11月6日(土)から12月22日(土)まで、杉本圭助、関口正浩、田中成美、和田真由子によるグループショーignore your perspective 16「Art Builder at Work」 が開催されます。
本展は、彼らが各々美術というツールで構築しつつある新しいもの、新しい概念、そのこれまでとこれからについて考察するための試みです。
杉本圭助は、平面、立体、パフォーマンスとオールラウンドな表現をする作家ですが、個展の際にはその多様性を一つの空間に絡み合わせるようにして構成します。杉本の作品世界では平面上に多次元空間が表れ、インスタレーションとパフォーマンスが独特の論理で紐付けされ、何か言い知れぬ特別な理屈が働いているように感じられます。にわかに理解されなくとも、それは端的に言えば違和感のようなものとして観るものの思考の隅ギリギリの所にひっかかり、それが何であるのかを知りたいという欲求を煽動します。
関口正浩は、先日のオペラシティアートギャラリー「project N」での体系的な紹介や、児玉画廊|東京での個展「仮面」での発表における意欲的な新展開の発表でさらにその将来的な展望を大きく広げた感がありますが、その「平面」・「絵画」というものへの根本的な懐疑性に裏付けられた制作姿勢はより強固なものとなりつつあります。油彩の塗膜をまるで布や紙のように扱うことによって、絵画の「絵具を塗る」という基本的行為を捨て去ってしまった関口の手法は、非常にシンプルでありながら、しかし我々の視界を大きく開くような新鮮味と可能性に溢れています。
今回初紹介となる田中成美は、建造物をモチーフに、エンカウスティック(鑞画)という技法を用いて描いています。田中は常に自らをアイデンティティの曖昧な「visitor」であると言います。身近な、無名の建物であっても「visitor」である田中の目にはまるで観光地で見付けたモニュメントのように捉えられ、その印象のままを描いています。それは単にその建物を客観的に捉える、ということではなく、その建物と画面を通じて対峙することによって、相対的に自分の存在を測り、足下を地固めするための行為なのかもしれません。完成した作品は一見淡白な描写でありながらも、鑞画によってモチーフを強固に焼き付けていくという制作手法を敢えて取ることからは、その意識が強く感じられます。
和田真由子は「イメージを具現化する」という目的の手段として作品制作を行っています。見た目が立体造形であれ平面作品であれ、そこに表現されている図像イメージそのものはあくまで和田の頭の中に浮かんだ状態に準じています。よって、立体造形的なのに平面的な性質を示していたり、平面作品でありつつ、立体造形的な構成を有する、あるいはそのどちらともつかない中間的な様態、といったことが起こります。和田は先日の国立国際美術館「リアル・ジャパネスク」に続き、10月27日からは兵庫県立美術館「現代絵画のいま」へも参加致します。
(※プレスリリースより抜粋)
|同時開催:
Kodama Gallery Project 33
竹村 文宏 「フライト」
|会期:2012年10月20日 – 11月24日
|営業時間: 11時‐19時 日・月・祝休廊
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