「高橋伴明 特集上映」

|日程:2011年9月22日(木)・23(金・祝)

|場所:京都みなみ会館
京都市南区西九条東比永城町79
>> http://kyoto-minamikaikan.jp/

|スケジュール/料金:

9/22(木)20:25~
「歓びの喘ぎ 処女を襲う」レイト上映!
当日一般/1,300円 学生・会員/1,000円

9/23(金・祝)オールナイト上映
Open 22:15 / start 22:30(終了予定 翌5:50)
当日一般/2,500円 学生・会員/2,000円・前売り/2,000円

22:30~ ゲスト・トーク有!高橋伴明監督 × 山田慧伍監督(「激情とビードロ」)
23:00~「ピンクリボン」
1:20~「激情とビードロ」
2:30~「歓びの喘ぎ 処女を襲う」
3:55~「火火」

 

高橋監督、最新作「MADE IN JAPAN-こらッ!-」(9/24より京都シネマにて上映)の公開に先駆け、京都みなみ会館では、高橋伴明特集を上映致します!9/23(金・祝)は、ピンク時代の傑作「歓びの喘ぎ 処女を襲う」、女性陶芸家とその息子との家族の絆を描いた「火火」に、高橋監督のピンク時代のエピソードや、映画監督を目指す人にとって非常に興味深い話が盛りだくさんの「ピンクリボン」、京都造形芸術大学 映画学科2010年度卒業制作にて、学長・千住博の【千住賞】を受賞した「激情とビードロ」を加えてのオールナイト上映です!また、「歓びの喘ぎ 処女を襲う」は9/22(木)にもレイト上映有!この貴重な機会をどうぞお見逃しなく!

 

ピンクリボン

2004年/日本/118分/アップリンク
監督・撮影・編集:藤井謙二郎
出演:高橋伴明/黒沢清/井筒和幸/若松孝二
低予算と平均3日の極端に短い撮影日数、しかも35ミリフィルムという厳しい条件のもと、現在も年間90本もの新作が制作・公開されているピンク映画。いわゆるポルノ映画でありながら若松孝二、崔洋一、黒沢清、周防正行、高橋伴明らを輩出したことからもその映画史的意義は大きい。日活ロマンポルノの盛衰を経、アダルトビデオの普及を横目に今なおたくましく生き残る脅威の市場に「≒(ニアイコール)」シリーズの藤井謙二郎が迫る。関係者らによって語られるピンク映画の歴史は、まさに日本映画史の裏側といえる。摩訶不思議なピンク映画の世界へようこそ!

 

激情とビードロ

2010年/日本/52分/京都造形芸術大学 映画学科2010年度卒業制作【千住賞受賞】
監督・脚本・編集:山田慧伍
出演:原田衣織/坂川慶成/牛島万智子/今井宏尚/竹市俊将/小林弓月
主人公の貴子は幼い時から目に見えるもの全てに嫌悪を感じていた。その度に“嫌いな人ノート”たるものに悪態をつき、感情の捌け口にするような日々。貴子と姉妹2人で生きて来た、妊婦で運動家の姉、智美はそんな貴子を心配していた。物語は貴子と、幼なじみの植村が邂逅することで動き出す。2人は互いのトラウマを生んだ事件を抱えていた。自分勝手な植村から自らの中に眠る自分への愛情に気付く貴子。植村が企てた計画への協力で、日々綴る“嫌いな人ノート”の答えが、小さな命と共に、今、目覚める―。そんな誰しもが持つ、感傷的な自己愛をポップでシニカルに描いた意欲作である。

 

歓びの喘ぎ 処女を襲う

1981年/日本/62分/新東宝
監督・脚本:高橋伴明
出演:下元史朗/山地美貴/今泉洋/忍海よしこ/宮田諭
かつての活動家で、今はしがないバーテンをしている男が故郷へ帰郷した。そこに待っていたのは工場排水によって汚染された海で取れた魚を食べ、水銀により脳に障害を受けた妹が、死んだ父親に「気持ちいいことしてくれよう」とせがむ姿だった。高度経済成長に吸収され、吹き溜まりに寄せられた者たちは奈落に落ちていく。時代に取りこぼされた人々の怨念を、鮮烈に叩きつけた、高橋伴明監督ピンク時代の秀作である。原題は「死に急ぐ海」。

 

火火

2004年/日本/114分/協力:「火火」製作委員会
監督・脚本:高橋伴明
出演:田中裕子/窪塚俊介/岸部一徳/池脇千鶴
夫に去られ、娘と息子を抱えた極貧の暮らしの中で、試行錯誤を繰り返しつつ、何とか陶芸家として認知されていく清子。やがて、子どもたちも成長し、息子の賢一は清子の跡を継ごうと陶芸を学びはじめていた。しかし、そんな幸せも束の間、賢一が白血病に倒れてしまうのだった…。陶芸界に新風を吹き込む女性陶芸家であり、息子の発病をきっかけに骨髄バンク立上げに力を尽くした、神山清子の苦難と克服の人生を謳い上げた1作。白血病に倒れた息子を抱えながら、己が進む道を見据え、断固としてそこで命を燃やし続けた主人公を田中裕子がカラリとした存在感で力演。神山清子本人が作成した映画に登場する数百点に及ぶ陶芸作品は必見である。