もうひとつの生物多様性―食と農の遺伝的多様性

|日時:2011年3月15日(火)13:00~16:30(受付/12:30~)

|場所:キャンパスプラザ京都 第1講義室(京都市下京区西洞院通塩小路下ル)  
>>> http://www.consortium.or.jp/index.php

|参加:事前申込制(定員280名)・参加費無料

 

遺伝的多様性を知っていますか。最近話題の生物多様性の一要素です。遺伝的多様性を守ることは、農業生産の安定と食文化の豊かさを創造することにつながります。このシンポジウムでは、日本の主な作物や家畜の遺伝的多様性の現状を振り返り、将来にわたってそれを保全しようと取り組んでいる人々の活動を紹介します。食と農の「いま」と「これから」を一緒に考えていきましょう。
詳細 >>> http://www.chikyu.ac.jp/archive/topics/2011/symposium_110315_annai.html

 

|プログラム:
■開会挨拶

■話題提供
『北日本におけるカブの多様性とその利用』―江頭 宏昌(山形大学農学部准教授)
『「麦」とは何だろう?』―河原 太八(京都大学大学院農学研究科准教授)
『ソメイヨシノ誕生の「秘密」』―中村 郁郎(千葉大学大学院園芸学研究科准教授)
『和牛のルーツと多様性』―万年 英之(神戸大学大学院農学研究科教授)
『京野菜における遺伝的多様性の減衰と維持』―山岸 博(京都産業大学副学長・総合生命科学部教授)

■パネルディスカッション
パネリスト:江頭 宏昌、河原 太八、中村 郁郎、万年 英之、山岸 博
コーディネーター:佐藤 洋一郎(総合地球環境学研究所副所長・教授)
司会:鞍田 崇(総合地球環境学研究所特任准教授)

|お申込方法:
シンポジウムに参加ご希望の方は、「もうひとつの生物多様性シンポジウム参加希望」と明記の上、(1)郵便番号・(2)住所・(3)氏名(ふりがな)をご記入の上、ハガキ、FAX、e-mailで下記にお申し込み下さい。定員になり次第、締め切ります。

<宛先>
ハガキ:〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2-136 花博記念協会 「生物多様性シンポジウム」係
FAX: (06) 6915 – 4524
e-mail:[email protected]

※ 受講証の発送をもって登録とさせていただきます。
※ 個人情報につきましては、厳重な管理の上、当シンポジウム運営以外の目的で使用することはございません。

 

|講師プロフィール:

江頭 宏昌 EGASHIRA Hiroaki
山形大学農学部准教授。専門は植物遺伝資源学。地域在来作物の由来や特性、焼畑などの伝統的な栽培・利用の研究を行なうとともに、山形県内を中心に、だだちゃ豆をはじめとする「在来野菜」の保存活動にも積極的に取組む。山形在来作物研究会会長。著書に「おしゃべりな畑」(共著・山形大学出版会)などがある。

河原 太八 KAWAHARA Taihachi
京都大学大学院農学研究科准教授。専門は栽培植物起源学。エンマーコムギの起源について研究したのち、現在はコムギの近縁野生種を対象に、遺伝的多様性やそれが環境への適応にどのように貢献し分布を広げていったかについて、研究を進めている。著書に「麦の自然史」(共著・北海道大学出版会)などがある。

中村 郁郎 NAKAMURA Ikuo
千葉大学大学院園芸学研究科准教授。専門は植物分子遺伝学。おもにイネなどの作物の起源、野生イネの原生地調査や多様性の保全について研究を進めている。最近では、コスモス、カランコエ、サクラなどの園芸植物の進化についても研究を進めており、その成果は新しい品種の作出に応用されている。

万年 英之 MANNEN Hideyuki
神戸大学大学院農学研究科教授。専門は動物遺伝育種学。和牛を含むアジア在来家畜のルーツや遺伝的多様性の研究を行うとともに、おいしい牛肉に影響する遺伝子探索や牛肉偽装を防ぐための品種・産地判別法の開発に取組んでいる。在来家畜研究会会長。著書に「アジアの在来家畜」(共著・名古屋大学出版会)などがある。

山岸 博 YAMAGISHI Hiroshi
京都産業大学副学長・総合生命科学部教授。専門は植物育種学。ダイコンなどのアブラナ科野菜の起源と進化を研究し、栽培植物の新しい育種法を開発している。その中で日本のダイコンの多様性拡大に果たした野生の「ハマダイコン」の役割を見出した。京野菜についても遺伝的多様性の維持という視点から研究している。

佐藤 洋一郎 SATO Yo-Ichiro
総合地球環境学研究所(地球研)副所長・教授。専門は植物遺伝学。イネの起源の研究を進め、「ジャポニカ長江起源説」を発表した。地球研では、食と農に集約される生命と環境のあり方を問う生存知イニシアティブを担当。遺伝的多様性をキーワードに農業の未来を考えている。「コシヒカリより美味い米」(朝日新書)など著書多数。

鞍田 崇 KURATA Takashi
総合地球環境学研究所特任准教授。専門は哲学・環境思想。暮らしの“かたち”という視点から、さまざまなジャンルとコラボレートしながら、環境問題の思想的意味を吟味している。月刊誌『ソトコト』(木楽舎)でコラム「21世紀の暮らしの哲学」を連載中。

 

|お問い合わせ先:
大学共同利用機関法人 総合地球環境学研究所
基幹研究ハブ 生存知イニシアティブ
担当:鞍田(くらた)
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457-4
TEL:075-707-2382  FAX:075-707-2508
Email:[email protected]