[皮を剥がれた熊]
岩手県釜石市2008年11月

 

田附勝写真展「東北」

 

|日時:2013年4月6日(土) – 4月21日(日)、水曜休廊
11:30-20:00

|会場:京都 フォイル・ギャラリー
京都市上京区笹屋町通智恵光院西入笹屋町1-519 マーブルビルディング 3F
>> http://www.foiltokyo.com/

|入場料:300円(中学生以下無料)

|オープニング・レセプション
4月5日(金)19:00 - 21:00

 

フォイル・ギャラリーでは4月6日より田附勝写真展「東北」を開催いたします。 本展では、田附勝が2006年7月から11年4月まで東北各地で撮影した写真(写真集『東北』に収録)と、11年11月に岩手県釜石市唐丹町で震災後初めて行われた鹿猟を撮影した写真を展示します。 田附は、現代の東北人にカメラを向けながら、太古の東北の姿、脈々と受け継がれてきたなにか――を写そうとしました。それは、獣と人間、死者と生者が共に棲んでいた頃の記憶を視覚化しようとする試みでもありました。 しかし、大震災が起こり、多くの命が奪われ、多くの人が身心を傷つけられました。写真を撮らせていただいた方々も、その多くが被災しました。あれから、同じように時を過ごし、同じように接しても、同じように撮ることはできなくなったのです。今回の展示に、自問を繰り返しながら撮影に臨む、ひとりの写真家の等身大の姿をみることができるかもしれません。この機会に是非ともご高覧ください。

会場では、田附勝の木村伊兵衛写真賞受賞第一作となる写真集『KURAGARI』も販売いたします。2009年から2012年に唐丹町で撮影した夜の鹿の写真を収めた写真集です。展示作品とあわせてご覧ください。

 

|プロフィール:

田附勝(たつき・まさる)

1974年生まれ。富山県出身。98年よりフリーランスとして活動を始める。98年から07年まで全国のデコトラとドライバーたちを撮影。06年より東北地方を撮影。現在は、縄文をテーマに撮影を続けている。
URL:http://tatsukimasaru.com/

写真集
2007年 『DECOTORA』リトルモア
2011年 『東北』リトルモア
2013年 『KURAGARI』SUPER BOOKS

個展
2008年 「DECOTORA」リトルモア地下(東京)/ TAIGallery(ニューメキシコ)
2012年 「その血はまだ赤いのか」SLANT(金沢)/BASE CAMP(東京) 「東北」コニカミノルタプラザ(東京)

受賞
2012年 第37回木村伊兵衛写真賞