平川ヒロ
TIG-K-B(2010.12.31)
2010年
紙に木炭、66 x 51 cm

平川ヒロ  Hiro Hirakawa
「よじのぼったネズミと、くぐりぬけようとするネコ」

|日程:2011年 5月14日(土)~ 6月18日(土)
|時間:11:00 – 19:00
|定休日:日・月・祝祭日
|場所:タカ・イシイギャラリー京都(京都市下京区西側町483番地)
>>> http://www.takaishiigallery.com/

タカ・イシイギャラリー京都で、5月14日~6月18日に平川ヒロの初個展「よじのぼったネズミと、くぐりぬけようとするネコ」が開催されます。

平川ヒロ(1984年佐賀県生まれ)は、2009年に愛知県立芸術大学を卒業、同年「トーキョーワンダーウォール2009公募 大賞」と「Art award Tokyo Marunouchi 2009 天野太郎賞」を受賞し、大きな注目を集めている若手アーティストです。

・同じ、または異なる次元にある複数のものの、内包するいくつかの構造や、存在そのものを関係づける。同時に別のものへと変化させうる。
(2011.2.21のメモより)

・例えば、決められたコース内を周回するカーレースの最中は、ゴール地点を何度も通過する。その位置での、後ろへ向かうために前進し、永続のように思える1/1000秒の状態。
(2010.12.30のメモより) 
平川ヒロ

今回の新作シリーズは、数年前にケルンで撮影したという一枚の写真、タカ・イシイギャラリー京都の展示スペース写真の断片、両者における偶然とは思えぬイメージの重なり合いといった複数の出来事がベースになっています。作家自身の制作メモに「いくつかの構造や、存在そのものを関係づける」と書かれているように、平川は「描くこと」を起点としながらも、「描く」という行為から離れ、構造や存在についての考察を重ね、いくつもの可能性を試みていきます。出品作はサイト・スペシフィックなインスタレーションを中心に、綿布を縫い合わせたキャンバス、木炭によるドローイング、油彩ペインティング、立体など、異なる形態の作品によって構成されています。展覧会全体を通して、インスピレーション源となった写真のイメージが何層もの記憶のレイヤーとなり、互いのイメージが反復され重なり合っていく最新作をぜひご高覧下さい。(プレスリリースより)