kyozo_141002_ns

 

 

「Nishijin Sky : テレジータ・フェルナンデス + 細尾」

 

 

|会期:2014年10月2日(木) – 2015年1月16日(金)、9:00-17:00
*休館日:11月12日(水),13日(木),12月27日(土) ~ 2015年1月6日(火)

 

|会場:京都造形芸術大学 人間館1Fエントランスラウンジ
>> http://kuad-entrance.com/
京都市左京区北白川瓜生山2-116
Tel. 075-591-9122(代表)

 

 

京都造形芸術大学(京都市左京区/学長 尾池和夫)は、2014 年10 月2 日(木)より、人間館1 階エントランスラウンジにて、企画展「Nishijin Sky : テレジータ・フェルナンデス + 細尾」を開催いたします。
テレジータ・フェルナンデス氏は、風景や自然現象を「見ること」で生まれる心象を彫刻やサイト・スペシフィクアート(ある特定の場所のために制作される作品)を通して表現し、制作するアーティストです。

京都•西陣に工房をもつ織物業、細尾は、代々機織り職人の家系で、今回、フェルナンデス氏とのコラボレーションを試みる真孝氏はその12代目です。西陣では,和紙に金箔をはり、糸状に裁断し,絹糸に織り込んだ袈裟や着物の帯を織ってきた技術が培われてきました。現在では模様となるイメージをデータとしてコンピューターに取り込み、機織機と連動させ布地を織り上げてゆく、細尾の最先端の手法が現在世界のトップクラスのデザイナー等から注目されています。 今回の企画展は、美術と工芸、アメリカと日本という多様性の中から生み出される作品が投げかける美への意識が、これからの世をいきる人々に「心の豊かさ(とは?)」という価値観を少しでも考える契機になることを目指す企画展です。 細尾が開発した最先端の世界にひとつしか存在しない織り機を用いて、フェルナンデス氏が描く風景画を金襴緞子きんらんどんすとして織り上げてゆきます。こうして制作されるフェルナンデス氏がデザインする立体的な彫刻を鑑賞者が体験することで美術工芸作品として完成します。

 

 

テレジータ・フェルナンデス | Teresita Fernández / アーティスト

 

1968年、フロリダ州マイアミ生まれ。NYブルックリン在住。
現代美術家。歴史的、文化的背景のみならず、風景や自然現象からもインスパイアされた彼女の独特な視点で生まれた発想を、従来の枠にとらわれない素材や方法で表現し、スケールの大きな作品を制作している。近年、彼女のサイト・スペシフィクアートは本国アメリカのみならず、フランス、中国、イタリア、日本など世界中で展開されている。日本国内では、2010年に完成した ”Blind Blue Landscape”が直島のベネッセアートサイト直島に永久設置されている。 2011年、U.S. Commission of Fine Arts 委員にオバマ大統領より任命を受ける。22001144年自身最大規模の個展 “As Above So Below” を5月24日(土)よりマサチューセッツ現代美術館で開催中。

 

 

細尾真孝 | Masataka Hosoo / 株式会社 細尾 取締役

 

元禄年間(1688年)、京都西陣において大寺院御用達の織屋として織物業を創業。「人間国宝」をはじめとする卓越した技と妥協を許さない美への探究心から生み出されるテキスタイルは、帯と着物の老舗メーカーでありながら、その技術と素材をベースにした自社のファブリックを海外有名メゾンに提供するなど世界で注目されるインテリア素材として、ハイエンドユーザーから高い評価を得ている。 これまでに建築家、ピーター・マリノ氏のクリスチャン・ディオール、シャネルの店舗に使用されている。

 

 

|主催:京都造形芸術大学
|協力:細尾, LEHMANN MAUPIN, WATER AND ART
|織物制作:細尾(担当:細尾真孝,金谷博)
|フレーム制作:北川工作所(担当:北川昌志,北川晃)
|制作協力:開化堂(担当:八木隆裕)
|会場施工:スーパーファクトリー(担当:佐野誠)
|告知デザイン:cozfish(担当:祖父江慎)
|写真:森川昇
|企画:德田佳世(京都造形芸術大学 大学院 学術研究センター 客員研究員)